良い香りのコーヒーに、香り立つ紅茶、朝の一杯やリラックスしたい時に幸せですよね。でも気になるのが、最近すっかり定着してきた「デカフェ」「カフェインレス」という言葉。
スタバでも最近はコンビニでも、カフェイン抜きの商品を目にすることも多くなりましたよ。
これまでは「デカフェ・カフェインレスは妊婦さんが飲むためのもの」というイメージでしたが、それはもはや一昔前の話です。
ここまでデカフェ・カフェインレスのカフェイン抜き商品が増えてきているのは、それだけカフェインの危険性とカフェイン抜きによるメリットに、注目度が上がっているからなんです。
実際に、私が勤めていたオーガニック食品店では、妊婦さんに限らず本当に色んな方にデカフェ・カフェインレスが当たり前になっていました。
特に、早くからオーガニックなど食にこだわる人たちにとっては、もうすっかり定着しているんです。
そんな私自身、実は自覚するほどのカフェイン中毒でした。カフェイン抜き生活を始めたきっかけは生理痛と頭痛に悩んでいたことでしたが、他にもよく考えると当てはまる症状がたくさん…。
そんな私もカフェイン抜きを始めてから、あんなに酷かった生理痛も、色んな不調も驚くほどすっきりと無くなり、あの時辞めてよかったと思っています。
そこで今回は、カフェイン抜きをすることに興味をもったあなたのために、カフェイン抜きのメリットとその実体験、そしてデカフェ・カフェインレス商品の選び方までご紹介します。
まずは、「もしかしてカフェインの摂りすぎかも」少しでもと思ったら、一日でも試してみてくださいね。
カフェイン抜きで得られる効果は?
カフェインの耐性には、個人差があるのをご存じですか?実は、国で定められている基準が必ずしもあなたに当てはまるとは限らないんです。
目安はコーヒーで一日3~4杯までとなっていますが、特に小さい子どもや女性は許容範囲が少ない方が多いんです。
もちろん男性でも個人差があり、私の周りでも「本当はなんとなくコーヒーが苦手」という友人が多くいます。「飲んだ後なんとなく具合が悪い」なんて場合は、要注意です。
カフェイン抜きを始めてイライラしなくなった
大抵の場合イライラした時、リラックスにコーヒーや紅茶でカフェインを摂って落ち着くことありますよね。
でもこれ、適正量の場合に限ります。知らず知らずに摂取量を超えていると、逆効果なんです。
なぜなら、カフェインは利尿作用が高く、カルシウムも一緒に排出してしまうからです。
そう、ご存じの通り「イライラにはカルシウムが足りていない」って言いますよね。カルシウムが足りなくなると、骨がもろくなるのもご存じの通り。
そのため、カフェインと摂りすぎていると、カルシウムが排出されてしまって、あとからあとからイライラが増すばかりということもあるんです。
言われてみれば、飲んでない時やたらイライラするなんて思い当たる場合は、中毒時の私と一緒なので要注意です。
しかも、このカルシウムを食事で補おうと思うと、またこれが大変。骨粗しょう症を防ぐために摂りたいカルシウム量は、「牛乳一日コップ4杯分」なんと800ml。
大人にとっては、なかなかの量です。食事で採れているカルシウムは無駄に排出せずに、大事にするのが正解ですね(笑)
カフェイン抜きで頭痛がおさまり、ぐっすり眠れるようになった。
これも、私の実体験です。毎日7~8杯もコーヒーを飲みながら仕事をしていた私は、いつからか頭痛に悩まされていました。私の場合はカフェインを摂った後、少し経つと頭痛が起きるというサイクル。
実は私の頭痛の場合、カフェインを摂りすぎたことによる睡眠障害が原因でした。
いつの間にか知らないうちに眠りが浅くなり、ストレスをためて血行不良を起こし、ひどい肩こりと一緒に頭痛にも繋がっていたんです。
寝不足によるストレスが悪循環で、夜中に目が覚めるなんてことも本当によくありました。カフェイン抜きを始めてから、これが全くなくなったのが私の実体験です。
個人差もありますが、午後のカフェインを辞めてみるだけでも効果があるので、まずは「午後のカフェイン抜き」からチャレンジしてみるのがおすすめです。
眠れるようになると貧血がなくなり、朝の目覚めもすっきり!
カフェインを摂りすぎて、血中のカフェイン濃度が急上昇する中毒に近い症状の場合、吐き気や手の震え、頭痛に焦燥感といった症状がでることもあります。
私もめまいや立ち眩み、病院では問題ないと言われ、原因不明の貧血状態でした。
周りにも似たような謎の貧血の女友達がとても多く、困ったことに現代の女性には本当によくあることですよね。
でも、やっぱりこれもカフェイン抜きによる大きな効果でした。というのも、カフェインが鉄分の吸収を阻害していたからなんです。
食事の前後30分はコーヒー・紅茶・緑茶を飲まないようにした方がいいのは、このためです。
さらに嬉しい効果がありました。貧血改善で朝の目覚めがとてもよくなったことだけでなく、味覚が驚くほど良くなるんです。
少なからずの味覚障害も、実は今までミネラルの吸収がカフェインによって阻害されていたことが原因。繊細な味がわかるようになり色んなものがより美味しくなったんです。
眠れるようになると、体温が上がってお肌がきれいになる効果も。
カフェインって、実は胃腸にとってはかなりの刺激物。知らない間に胃腸を傷つけ、だんだんと消化不良が重なって、大人の治らない吹き出物の原因にもなっていました。
「睡眠不足も解消」「貧血も改善」そうなると段々と血行がよくなり、冷え性まで改善されてくるんです。全部、不調って繋がっているんですね。
そして、驚くほどに肌がきれいになりました。身体が冷えていると、消化不良は余計に酷くなっていくんです。
極端に例えると、冷たいお水で油べたべたのカレー鍋を洗うのをイメージすると、ちょっとわかりやすいかもしれません。
コーヒー・紅茶を飲むと乳製品や甘いものが欲しくなる!
実は、こんなメリットもありました。それはズバリ「プチダイエット効果」です。
コーヒーや紅茶を飲むと、ついつい欲しくなってしまう甘いもの。例えばカフェやスタバにいくとついつい、一緒に甘いものを注文しちゃうんです。
さらに、いつもはブラック派の私でも、疲れている時はコーヒーにたっぷりのミルクやクリームを入れたり、ついつい甘めの期間限定フレーバーのコーヒーを注文してしまったり。
意外にもこの注文をハーブティーやデカフェのソイラテにすると、なんとなく一緒に摂る甘いものが欲しく無くなりました。
さらには、「ハーブティーなら水筒で入れて持っていく方が安いな」なんて節約にも。
糖質も支出も小さいながら「プチダイエット」になるという思わぬラッキーな効果は大発見です。
おすすめのカフェインレス商品の選び方
でも、いざカフェイン抜きの生活を始めようと思うと、一体何から始めたら続けられるかな、と悩んじゃいますよね。
そこで、ここからは、デカフェ・カフェインレスの商品の選び方などをご紹介します。
コーヒー・紅茶のカフェインの除去方法をチェック
カフェインの除去方法は現在3つの種類「有機溶剤」「水」「二酸化炭素」を使用する方法があります。現在、有機溶剤のものは日本では輸入が禁止されています。
水を使用する除去方法では、どうしてもコーヒーの美味しさも抜けてしまうのが難点。
そのため、カフェインを除去した後で溶け出た美味しさを豆に戻す、という製法をとっています。
なんだか不自然だなぁ味が薄そうだなぁと思っちゃいますが、意外にもきちんと味を管理しているため美味しく感じます。
化学薬品も水も使わないのが「二酸化炭素」を使う製法です。二酸化炭素を使って圧力と温度の調整のみでカフェインを除去します。
そのため、今のところ私にとって最もコーヒーの美味しさを残しているのは、この製法です。
ぜひ、デカフェ・カフェインレスを選ぶときはこの製法の違い、ちらっと思い出してみてください。
もちろん、豆によっても焙煎によっても出来はかわるので、そこはしっかり好みの味とあわせて選んでくださいね。
おすすめのデカフェ・カフェインレス商品
デカフェやカフェインレスのコーヒー以外で、カフェインの飲み物を置き換えてカフェイン抜き生活をしようとするなら、こんな商品を取り入れてみるのがおすすめです。
たんぽぽコーヒー/穀物コーヒー/黒焼き玄米茶
たんぽぽコーヒーは、貧血にも効くのでコーヒー・紅茶をがぶ飲みしていたなら特にオススメです。
でも、たんぽぽコーヒーはどうしても独特の苦みと、土臭さがあるので、チコリや穀物コーヒーをブレンドしたものを選ぶと飲みやすく、最もコーヒーに味が近くなります。
穀物コーヒ―も色んなものがスーパーにも並ぶようになってきました。さらっと溶けるインスタントタイプが主流なので、インスタントコーヒーを毎朝飲んでいたのなら、置き換えに簡単です。
黒焼き玄米茶は、ちょっとマニアックになります(笑)お店で購入できるとことは少ないので、まだインターネットでの購入が基本となります。
これはデトックス効果が高く、コーヒーと違って身体を温める効果が高いので妊活をしている方や高血圧の方に注目され始めています。
たんぽぽコーヒーのような癖がなく、コーヒーというよりお茶に近いのですが、さらりと飲めるので実は私の一番のおすすめです。
ルイボスティー/ハーブティー
スーパーなどでも手に入る身近なものは、ルイボスティーやハーブティーです。
最近ではカルディや成城石井の店舗も増えて、昔よりも安く簡単に美味しいものが手に入るようになりましたよね。
でもカフェインたっぷりのコーヒー・紅茶からいきなりハーブティーに切り替えると、正直かなり物足りなく感じますよね。そこで私が実践したこんな作戦がおすすめです。
キャラメルフレーバーのルイボスをミルクティーにして飲む
ルイボスティーって、抗酸化作用が高くてカフェインもない。身体にいいのはわかるものの、ちょっと匂いに癖があり、慣れるまでで飲みにくさと物足りなさがあるのが難点です。
そこで、キャラメルの香りだけがついているルイボスティーを試したところ、美味しくってルイボス臭さもなく日常に飲みやすかったんです。
また、キャラメルフレーバーやチャイフレーバーのルイボスはミルクをいれるとまたコクが出て美味しいので、おすすめです。
他にも、ジャスミンやアールグレイの香りのルイボスが出ているので、このあたりからチェレンジしてみるといいですよ。
ビタミンCたっぷりのハーブティーを美肌になると言い聞かせて飲む
もうひとつ、ハイビスカスティーやローズヒップティー、アサイーティーなどベリー系の真っ赤なハーブティーってビタミンCがたっぷり。
そこで単純な私は「これは美肌のため」「これは女子力UPのため」「私は意識高い系だ」なんて念じるようにして飲むことにしました。
友達が隣で良い香りのコーヒーを飲んでいる時こそ、冗談気味に声に出して言ってみると効果抜群です(笑)
そんな友達にも笑われるような単純な作戦ですが、お肌にいいと念じると案外手が出るものです。
ぜひ、「ハーブティーで物足りないかな」と思った時は騙されたと思って、この作戦で思考をすり替えてみてくださいね。
まとめ
今回はカフェイン抜きの効果や実体験、デカフェやカフェインレス商品の選び方をご紹介しました。
もし、少しでも「カフェイン摂りすぎかも」と思いあたることがあれば、ぜひためしてみてくださいね。