GWも既に遠くなり、ようやく新生活が落ち着いてきた頃でしょうか。今年のGWは長かったので、大分散財してしまいお財布がピンチの人も多いことかと思います。
私も近場とは言え、友人と出かけることも多く交遊費や外食費が膨れ上がっています。
そうなると心強いのはやっぱり以前から行っていた副業の存在です。
うちの会社は副業OKの会社なので、私もたまに希望シフト制の接客業を副業バイトとして行っており、本業の会社とバイト先の2か所で給与を頂いています。
そうすると、絶対に忘れてはならないのが、確定申告の存在。日本では2か所以上で給与収入を得た場合は、少額であっても必ず確定申告が必要になります。
本業だけの頃は年末調整を会社がやってくれるから楽ちんだったのですが、バイトを始めてからは毎年2つの会社の源泉徴収票を持って自分で確定申告をしています。
これから副業バイトを始めようと思っているあなたに、すでに副業バイトをしている私の確定申告体験談をお話しちゃいます。
基本的な確定申告の方法
確定申告書類を作成する
私は計算がだいっきらいなので、国税庁のHPの「確定申告書等作成コーナー」に登録して、ガイドに従い作成したものをダウンロードする方法して確定申告書類を作成しました。
あくまで私個人のパターンですが、是非ご参考になさってくださいね。
>>国税庁のHPの「確定申告書等作成コーナー」
初めて確定申告をするのなら、まずはリンク先の「各位申告書作成コーナー」の「新規作成」をクリックします。
次のページで「e-Taxで提出する」と「印刷して書面提出する」が選べますので、「印刷して書面提出する」を選択します。
「ご利用のための事前確認を行います」というページが出るので、内容を確認したら右下の「利用規約に同意して次へ」をクリックします。
「作成する申告所等の選択」では、こちらの写真は例ですので「平成30年分」になっていますが、確定申告する年の「申告書等の作成」をクリックします。
「***年分の申告書の作成」と言うページで、4項目に分かれていますが、私のような給与所得者の場合は一番の左の「所得税」を選択します。
次も給与所得者の場合は一番左の「給与・年金の方」の「作成開始」を選択します。
ここからが本番ですよ!
「申告書の作成をはじめる前に」というページが出て来て、ご親切にも「事前にご用意いただくもの」という案内があるので、必要なものをチェックしてください。
私の場合は本業と副業の源泉徴収票ですね。手元に必要な書類の準備が出来たら「次へ」をクリックします。
サクサクいきましょう。次の提出補法の選択は「作成する確定申告書の提出方法」は既にチェックが入っているので、「申告される方の生年月日」に自分の生年月日を入力して「入力終了(次へ)」をクリックします。
「所得の種類選択」の項目は一番上の「給与のみ」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
さあ、一番重要ともいえるのがこの「給与所得の内容等選択」項目です。
「給与の支払者(勤務先)の数」は本業の他に副業バイトをしているのなら「給与の支払者(勤務先)は2か所以上である」にチェックして次に進みます。
ちなみに下の「年末調整の状況について」はチェックできない状態になっています。
次は「収入・所得金額の入力」です。この「給与」の横にある「入力する」ボタンを押してください。
「給与所得の入力(1/4)」というページで、ここで2枚の源泉徴収票を使います。難しそうに見えますが、見本通りと自分の源泉徴収票通りに入力するだけです。
入力を終えて次へ進むと「給与所得の入力(2/4)」になりますので、これも源泉徴収票の記載通りに入力してください。
次へを押すと「給与所得の入力(3/4)」「住宅借入金特別控除の額」という項目になりましたが、私には関係ないので入力せず「次へ」に進みました。
そして次の「給与所得(4/4)」は保険料に関する項目と、一番下の24番「支払者」という項目は必須です。会社の住所と会社の名前を入力する必要があります。
今回は例ですので適当な会社名を入力しています。
次へを押すとようやく「給与所得の入力内容確認」というページになり、今まで入力した一つ目の会社が入力されています。
内容が間違っていた場合「訂正」という項目を押せば、修正できます。
副業バイトをしている場合は右下の「もう一件入力する」で、同じく副業バイト分を入力した上で「次へ」を押しましょう。
すると、「収入・所得金額の入力」と出て、「収入金額(円)」の欄には、本業と副業の収入を合計した数字が既に入力されています。
こちらも間違えていたら「訂正・内容確認」を押せば訂正が出来ます。
次のページ「所得控除の入力」というのも、先ほど源泉徴収票にそって入力した金額が反映されています。
それに加えて「基礎控除」には「380,000」も最初から入力されていて、合計も勝手に計算してくれています。ここは基本的に確認するだけで大丈夫です。
次の「税額控除等の入力」も同様です。確認の上問題なければ次へ進みましょう。
すると、「計算結果の確認」という項目に、どーん!と「還付される金額は〇〇円です。」という表示がでます!
これは嬉しいですね。副業バイトを頑張ったかいがありました。しかし、逆に徴収される場合もあるので期待しすぎないようにしてください。
ゴールはもう少しです。次の項目は「住民税等に関する事項の入力」ですが、これは各家庭の事情によってことなりますので、自身の状況でチェックしてください。
次は「住所・氏名等入力(1/3)」ですが、またまたどーん!と「あなたの還付金額は、〇〇円です。」とのお知らせが。
その下には還付金の受け取り方法が選べます。必須入力ですので、選択して次に進んでください。
次のページでは「住所・氏名等入力(2/3)」です。ご自分のそのままの内容を入力するだけなので簡単ですね。
そして、「住所・氏名等入力(3/3)」は、納税地の住所や名前を入力します。
あれ?私の税務署はどこ?という方は国税庁のHP「税務署の所在地などを知りたい方」で確認しましょう。
>>国税庁のHPの「税務署の所在地などを知りたい方」
最後は「マイナンバ―の入力」です。マイナンバ―カードを確認して、入力してください。
次へ、を押したら、おめでとうございます!ようやく確定申告申請書の完成です!ダウンロードをして印刷しましょう。
確定申告期限内に税務署へ行く
確定申告の時期は、毎年2月16日~3月15日までの1カ月間です。この期間中に昨年1年分の2つの会社で稼いだお金を申告するというわけです。
しかし、この期間は一部例外を除き、土日は開いていません!恐ろしいことにこの期間に確定申告をしないと、罰則として加算税や延滞税がかかる場合があるので要注意です!
私の場合だと平日は本業があるため、泣く泣く有給休暇を使って期間内に税務署へ行ってきました。と言っても、必ずしも副業している人全員が有休を取得しているかと言うとそうではないようです。
確定申告書類の提出自体は代理人でも可能なので、旦那さんの分の確定申告書類を奥さんが提出しても問題ないですよ。
そして、税務署では係の人が書類にミスや漏れがないかきちんとチェックしてくれます。
そのため安心感はあるのですが、確定申告する人は沢山いるので順番待ちの上ひとりひとり時間がかかります。時間を気にせず待てたので、そこは有休をとって良かったところです。
必要な持ち物
・国税庁HPからダウンロードした確定申告書A
・印鑑
・筆記用具
・確定申告でふるさと納税や医療費控除などを受けられる方は関連書類
・マイナンバ―カードと本人確認書類(記入漏れや写しの忘れ防止)
書類に不備があった場合や記入漏れがあった時のために、印鑑や筆記用具は忘れないようにしましょう。
私の場合、昨年度はノーミスだったものの、初めての時は勝手がわからずミスも多く訂正印だらけでした。
毎年、係の人が何度も私が作成した書類とにらめっこをして、計算機をたたいて計算しているところを見ていると、何かミスをしたのではないかとハラハラしています。
つい、冷や汗をかきつつ訂正印を握りしめちゃいますね(笑)周りにはやっぱり必要書類を忘れて取りに帰る人もいたみたいでした。
郵送での確定申告の方法
でも、やっぱり混みあう中税務署に行くのは億劫ですよね。本業が忙しくて休めない場合もあると思います。
それなら郵送での確定申告もできますよ。用意する書類も同じものですし、郵送費用もそう高くないので気軽に利用できます。
そんな便利なのに、なぜ私は有給をとってまで税務署に行ったかと言うと、必要書類がなかったり、ミスがあったり、記入漏れがあったりした場合は返送され、修正の上で再提出になるからです。
税務署でしたら係の人にチェックして貰えるのですが、郵送は自分チェックだけです。
本当に大丈夫だったのか、というのも後から分かるとなると、安心できない小心者の性格だからです。とほほ。でも、そろそろ確定申告にも慣れてきたので、郵送方法も調べてみました!
郵送先
所属する納税地を管轄している税務署になります。それ以外は受付不可です。
郵送方法
定型郵便か定形外郵便として送ります。特に封筒に決まりはないのですが「角形2号」というA4サイズがオススメです。
確定申告書は「信書」という扱いになるので、宅配便ではダメです。当然、ゆうパックやゆうメールもダメですよ。
封筒の中に、提出用書類全てと、あて先を記入し切手を貼った返送用封筒を入れます。申告書の控えを返送してもらう必要があるからです。
提出期限
切手の消印が提出日である3月15日までです。直接行くのとは違い郵送の場合はタイムラグがあるので、早めに投函しましょう。
他のやりかたの確定申告方法
e-Tax
インターネットで電子申告が出来るシステムがあります。必要な書類を全部ネット提出が出来るので夢のような方法ですよね。
利用するには電子証明入りのマイナンバ―カードと、ICカードリーダライタ、パソコンは必須ですので、前もって用意しておきます。
手続き方法はe-Tax開始届出書を提出し、IDパスワードを取得してから、データを作成する手順だったのですが、2019年1月から簡略がされ電子証明入りのマイナンバ―カードがあればID申請の必要はなくなりました。
私の場合はいまだ「個人番号通知カード」なので、まずは電子証明入りのマイナンバ―カードに変更手続きから役所にしにいかなくてはならないんです。ICカードリーダライタも購入する必要があるためパスしました。
でも、事前準備は確かに面倒ですが、1回仕組みを揃えればずっとe-Taxが利用できるのは魅力的。一念発起して今のうちから準備してみることも検討中です。
それに、2020年からはe-Taⅹで青色申告書を行った場合は控除額も増えてお得になるそうですよ。
スマート申請(副業では利用不可)
スマート申請と言い、2019年1月からスマホでも確定申告書の作成と電子申告が出来るようになりました!
便利ですよね~。私も喜びいさんで、今年はこれでやろう!と意気込んだものの、説明を良く読んでみると利用条件が決まっており、副業バイトのように2か所以上から給与所得がある場合の確定申告は対象外でした。
ああ、残念。早く副業バイトの場合もスマホで確定申告したいものですよね。
まとめ
今回は給与所得がある場合の副業バイトの確定申告をご説明致しましたが、ネット収入の副業であっても年間20万円以上の所得がある場合、確定申告をしなくてはいけません。
お金は今より欲しい…でも確定申告や納税はイヤ…。
わかります。私だけじゃなく日本国民全員がそう思っているはずです。でも、この国で生きる以上悲しいことにできません。
税金によるありがたみを感じられる国になることを一緒に願いましょう。副業許可の会社が増えてきた今、副業をするのが当たり前の時代に突入したのかもしれませんね。
それならスマートに確定申告をすませ、本業にも副業にも精を出してもっと稼いだ方がいいとは思いませんか?
この記事を読んで、あなたの副業ライフが今より良いものになることを願っています。