暖かくなってくると、あんなに大活躍だったコートを脱いで薄着に切り替えて。お店に並ぶ春物の服をみるだけでも、これからの季節が楽しみになってきますね。
そうなると、そろそろ冬に大活躍した冬物コートやアウターを収納しないといけないですね。でも、「冬物のコートってどう収納するのが一番いい?」「何が正解?」と困っていませんか?
その気持ちとってもよくわかります。なぜなら、実は私せっかくボーナスで買った高かったカシミアセーターとウールのコートの収納に大失敗したことがあります。
というもの、カシミアのセーターは一年後、虫に食われて穴あきに。ウールのコートはまさかの染みが広がっていてとても残念な姿に。と泣く泣く処分したしたことがあるんです。
このご時世にまさか!と思い、前シーズンに収納した自分を恨みました。せっかくのお気に入りなのに「虫食い穴あき」「染み」そして「しわしわ」なんて、絶対に避けたいですよね。
そこでこの記事では、そんな冬物コートの収納に悩んでいるあなたのために、冬物コートの正しい収納方法、コツを徹底的にご紹介します。絶対に私のような大失敗は避けてくださいね。
冬物コートを収納する時はこの3つのポイントを正しく押さえよう!
「染み汚れ」と「虫食い穴あき」を絶対に避けるため必ずクリーニングへ。
目に見えない皮脂汚れや染みが虫食いの大きな原因!
まずはじめに、クリーニングに出すことを絶対に、強くおすすめします。
特にあなたのお気に入りの、ちょっといい値段だったウールコートに限って!虫食いによって穴が開く危険が非常に高くなります。
コートやアウターは、汗・ニオイ・ホコリやごみに加え、湿気と一緒に見えない雑菌まで色んなものが付着しています。
「真冬に着るものだし」って汗をかいていないように思いますが、本当にそうでしょうか?
ちょっとした人ごみやお買い物の時、バスや電車の中で湿気や温度が高いことって実はよくあるんです。そのため、知らないうちに汗も湿気も、そこに合わせて皮脂汚れや雑菌までたくさん付着しています。
これ、見えないからって侮ってはいけません。なぜならこの目に見えない皮脂汚れや湿気は、虫の大好物だからです。
また、気付かない間にほんの少しついた何かの汚れ。これを放置すると驚くほど汚れが酸化して広がり、一年後には真っ茶色の「目立つ染み」に変わっています。
こうなると、もう落ちないのが悲しい特徴です。気づいていないだけで、実は意外なところに付いているんですよ~。
これをクリーニングに出さずに収納すると、お気に入りの高かった冬物コートは来年確実に染みができます。
さらに、この染み汚れも虫には美味しい大好物。防虫剤を入れたとしても、虫に食われて穴あきしやすくなりますよ~。
染みと虫食いの原因は汚れだけでない。梅雨や真夏の湿度と気温がヤバイ。
この数年は特に、コートをしまっている真夏の気温が異様なほど高くなっていたり長雨が続いたりしますよね。それによって室内の温度も湿度もとても高くなっています。
思い当たる節はありませんか?この数年の40℃近い気温と、あの真夏の玄関を開けた時の「むわっと感」。虫が大喜びの環境になっています。
そのため「去年はこの収納で大丈夫だったし」な~んて侮っていると、私のように奮発して買った冬物コートに穴が空いてしまって泣く泣く処分…なんてことに(涙)絶対に後悔しますので注意してくださいね。
防虫剤は絶対にいれましょう。オススメの香りや選び方はこれ。
虫なんて家の中で見たことないし、しょっちゅう隅々まで掃除してすっごく清潔にしているから大丈夫。って思っていたのは潔癖並みに拭きあげてピカピカに掃除をする私です。
本当にたまたま防虫剤を入れずポプリだけ入れた収納ケース。一番のお気に入りの私には高かったカシミアセーター。これに限ってまさかまさかの虫食いやられていて、泣きました。
一年ぶりに出した時のあの悲しさ…。虫も高品質が美味しいってこと、よーく知っていますね(涙)
オススメの防虫剤の香りはアロマの香り
そんなわけで、防虫剤は絶対に入れましょう。でもあの防虫剤の匂いが嫌い~ってあなたにおすすめなのが、アロマの香りの防虫剤です。
最近は、アロマの香りの防虫剤もたくさん出ています。私のオススメはベルガモットの香りとラベンダーの香りです。防虫剤感の匂いはなく、よくある甘ったるい匂いも一切なく、きちんとアロマの香りがします。
普通の薬局に並んでいて手軽に購入ができるのに、防虫剤や芳香剤、洗剤に至るまで人工的な香りが大嫌いな私が大満足できる香りでした。
それすら嫌な場合は、ポプリや「重曹+アロマオイル」でもOKですが、悔しいことに市販の防虫剤に比べて効果が低めなのでしっかり注意してくださいね。
防虫剤を選ぶとき大切なのはスペースに対する適正量
防虫剤を入れる時、一番大切なのはその適正量です。裏面に必ず記載されているのでこれはしっかりと守りましょう。
防虫剤の種類・メーカー・形状によっても、きちんと防虫できる適正なスペースがそれぞれ違います。
この適正量を守らないと、せっかく入れても効果が薄く意味がないので必ずチェックしておきましょう。
防虫剤を入れるのは、服の間じゃなくて「一番上」が正解!
これ、私もずっと間違えていました(笑)洋服の隙間に、真ん中あたりに入れておけば効きそうという大間違いをしていました。
防虫剤の効果は、上から下に向かって行き渡るように作られています。下から虫が潜り込むようなイメージでしたが、間に挟むとこの効果は逆に正常に行きわたらず無駄になるんですね。
ポンっとCMにように収納ケースの一番上に置くのが大正解です。
自宅クリーニングする場合の大事な注意点
素材と洗濯方法をタグできちんとチェックする。
これは、絶対に怠ってはいけません。素材によっては使えない洗剤があるので、ここをチェックできない場合はクリーニングに出した方が絶対におすすめです。
というもの、ここを間違えてお気に入りの服が縮んでしまうと、どう頑張っても着れなくなります。そうです、私これもやったことがあります。
大丈夫だろうと思ったセーター、思いっきり縮んでしまって戻す方法をあれこれ調べて試しましたが、全部効果なし。捨てるしか方法はありませんでした。
素材に合わせた洗剤を使用する
ウールやシルクといった素材、「ドライクリーニング」の表記がついていても使える洗剤が出ていますね。
「おしゃれ着洗い」の洗剤を選べば大抵間違うことはありませんが、それでも失敗してからではもとには戻りません。くれぐれも、きちんとチェックしましょう。
除菌消臭スプレーをしてしっかり乾燥させる。
もしどうしてもクリーニングに出せない場合の最終手段です。クリーニングに出さないよりは、遥かに効果があります。
ですが、これでは汚れを落としたわけではないため、正直なところ染みや虫食いは絶対大丈夫とは言えません。
かなりリスクの高い方法です。また、スプレーをした後に必ずしっかりと乾燥をさせないと逆効果なので注意が必要です。あくまでも、どうしてもの場合の最終手段だと考えてくださいね。
合わせて読みたい
シワをつけたくない!来年すぐに着れるように冬物コートを収納するには?
冬物コートを吊るして収納する場合、クリーニング屋さんのカバーはNG!
しわを付けないためには、吊るす収納スペースがあれば、吊るして収納することを一番おすすめします。簡単で、しわを付けない確実な方法ですね。
でもこの場合の注意点は、クリーニング屋さんから返ってきたときのカバーを必ず外してください。不織布の場合はいいのですが、クリーニング屋さんの90%以上がペラペラのビニールをカバーに使用しています。
このビニールは曲者なんです。ただ、ホコリがつかないようにかけてあるだけのカバーで、このまま置いておくと逆にコートや衣類が傷んでしまう原因になります。
空気がこもるため、湿度や熱がこもってカビの原因にもなります。また、空気が通らないことによって、窒素ガスによって変色して劣化してしまうんです。
一年後、クリーニングに出したのになんとなく色が全体的に茶色くくすんでる…なんて絶対に嫌ですよね。
オススメは不織布のカバーをかけて収納
私のオススメは無地良品で販売されている、収納用の不織布カバーです。ニトリなど色んなところでも同じような商品がすごく安く販売されているのでチェックしてみてくださいね。
何がいいかというと、熱や湿度を上手く逃がして清潔に保てます。カバー自体に防虫効果もついているので、うっかり防虫剤の期限がきれていても安心です。
また、衣類に匂いがつくことを防いでくれます。ホコリを防ぐのはもちろん、取り出すときの摩擦や静電気といった痛む原因も防ぎます。
我が家は、主人が鼻が利きすぎるので毎年「冬物コートが煮物の匂いがする気がする」と言われていました…。これ、ちょっとした職業病で普通は全く気づかない犬並みレベルです(笑)
そんな匂いに厳しすぎる我が家でも、これを使ってからようやくOKサインがでましたよ~。
2枚で300円とかの安価なので、ぜひ、探してみてくださいね。
冬物コートをたたんで収納する場合はここに注意!
しわを付けないためにタオルを挟むと効果抜群。
コートをたたんで収納する場合、どうしても折り目がついてしまいます。いくらキレイにたたんでもこれを避けられないんですよね。
でも、これを解決する方法が、「タオルを挟んでたたむ」という裏技です。折り目になる部分にタオルを丸めていれてたたんでいきます。
つまりただのクッションにするので、タオルでなくてもしわにならない洋服などでも代用可能です。
一番のお気に入りのコートなら、やってみると一年後の美しさが全く違うのでおすすめです。
また、衣類ケースにぎっしり詰め込むとどうしても押しつぶされてしわになることは避けられません。わかってはいてもやってしまいますよね。
お気に入りは一番上にのせて、なるべく余裕をもって収納する、当たり前のことですが結局これが一番効果があります。
収納グッズのおすすめの選び方
圧縮袋で収納ってどう?
どうしても収納スペースがない時につかいたいのが、圧縮袋。正直なところ、しわを防ぐことは今のところできません。もっと、技術が進んだら画期的なものが出るかもしれないですね。
現段階では、圧縮袋に入れたコートやアウターのしわを防ぐことはとても難しいです。できるなら避けてください。
安く買える収納グッズ選ぶポイント
安くでも、きちんと収納できる収納袋がたくさんでています。これを選ぶときにオススメのポイントは「防臭効果」「防虫効果」そして「透明窓」がついていることです。
また、できるだけ形状は四角もの、潰れにくいしっかりしているものを選ぶとよりベストです。角が丸みを帯びていると、そこでコートが曲がってしまって折り目がついてしまうので角がしっかりしているものを選ぶとよりいいですよ。
こちらもオススメ♪
まとめ
今回はコートなどの冬物の正しい収納方法をご紹介しました。この小さなことをひとつ怠ると、私のように穴あきや染み、そして洗濯縮みと泣く泣く処分することになってしまうのでしっかりと美しく収納してくださいね。