とうとうオリンピックまであと1年ほどになりましたねー。ニュースではボルダリングの話題も多くなってきました。
私は最近ボルダリングを始めた初心者中の初心者なのですが、そういったボルダリング関連のニュースで流れるクライミングの選手の人間離れをした動きに感動します。
それとともに、ロープクライミングやロッククライミングによるダイナミックなクライムも気になりだしました。
しかし、ロッククライミングは特にボルダリング初心者には夢のまた夢。それなら、せめて『ロッククライミング気分』を味わいたい!
というわけで、『ロッククライミングの練習の名所』として名高い、神奈川県逗子市と横須賀市にまたがる鷹取山に友人と二人でハイキングに行ってきました!
ハイキングコースとしての鷹取山
横須賀市の鷹取山は2時間ほどのちょっとした日帰りハイキングコースとしても有名です。というわけで、今回はハイキングを楽しむことにしました!
まず、私たちのスタートはJR横須賀線東逗子駅から。「神武寺―鷹取山ハイキングコース」を開始しました。別ルートだと京浜急行神武寺駅からも行けるようです。
山道の緑が鮮やかでいい運動になります。少し汗ばみつつも、舗装された階段を上っていくと神武寺が見えてきます。
階段を上がったところに「かながわの景勝50選 神武寺と鷹取山」という石碑を発見。
なんとここまでゆっくり登って30分ほど。ここまではかなりサクサク登れてしまうので、少し面白みにかけるなーと正直思っていました。
ここまではハッキリ言って3歳児でも登れちゃいますね!
神武寺の楼門と本堂
ようやく、神武寺の楼門がどーんと!実際には写真よりはっきりとした朱で綺麗ですよ。
神武寺の薬師堂は割とちょこんとしていてかわいいながらも、渋くてありがたみがありました。一礼してから、鷹取山に向かいます。
鷹取山への道
ここから道は豹変しました!
さっきまでの道とは異なり、いきなり急な階段から始まります。そして、どんどん風景が異なってきます。
大きな岩がゴロゴロしてきて、鷹取山は岩場だということがよくわかる光景です。とは言っても、ハイキングコースです。
綺麗な景色もみられてまだ余裕です。小さい子は当然よじのぼれないので、親が助けてあげる必要がありますね。
そして、こんな大人の身長も超える大きな岩と岩の隙間を通る道もあります。小学生まえの子どもたちは冒険気分で大喜びでしょうね。
大人は大柄な人ならちょっと通るのに窮屈かもしれません。
更に進むと、いよいよヤバくなってきました(笑)道幅30㎝で登山チェーンがないと渡れない場所です。
ここでは居合わせた小学生兄弟がかっこよかったですよー。
お兄ちゃんがお手本を見せ、弟がおそるおそる後からついていく様子を、みんなで微笑ましく眺めていました。
ちなみに、この崖の下側はなだらかな斜面になっているので、無理してチェーン伝いに岩場をいかなくても道を進めます。
他にも、道が細くなっている所には、鉄製の手すりも設置されており、きちんと岩の落下防止のネットも張られています。親御さんも安心ですね。
小学生低学年のハイキング&初登山としてもぴったりの山という感じがしました。なにせスリルに冒険感をたっぷり感じられますから。
鷹取山へ到着!!
チェーンのついている岩場を渡り終わってすぐ、階段があり登っていきなり、岩肌がばーーーーーーーん!!!
大迫力で、まさに面くらいます(笑)
神武寺から大体30分ほどで到着しましたが、道のりがダイナミックだったので、もっと長く感じました。
まずは、展望台へ。
今回は曇っていましたが、本来なら360度のパノラマビューで富士山や、伊豆、箱根、房総半島まで見渡せて絶景だそうです。
岩場はその名も「親不知」と言いまして、斜面はこんな感じで穴だらけです。そう、これがクライミングのためのハーケンの穴なんですね。
まるでスポンジのような個数なのでえらいことになっています。
もちろん、フリですが登るとしたらこんな感じでしょうか?(笑)(岩登り禁止です)
巨岩以外は広々とした「鷹取山公園」となており、東屋やベンチもありますので、お弁当に最適です。ここからの景色も最高です。
鷹取山から下山
さて、岩場を堪能したら鷹取山を後にします。岩場を抜け、15分ぐらい進むと、いきなりドーンと大きな石が!
なんかこれだけ大きいものを見続けると感覚がマヒしちゃいます(笑)とりあえず、同じポーズで写真をパチリ。
近くの説明書きを読むと「磨崖仏」というようです。この台座にもところどころハーケンの跡がありますが、罰当たりな!!「岩質がもろいので、登山練習は危険です。」との注意書きもありました。
さて、巨大仏像の横を通って帰りの登山口へ行こうとすると、後ろからマウンテンバイクの外国人の2人組が。
礼儀正しく挨拶をして先に行かせてくれましたが、こんな山道で急な斜面(しかも階段)をよくマウンテンバイクで下れるなあとびっくりしました。
すぐ住宅地がみえるようになり、帰りは早いものです。登山口から出ると、普通の住宅街に出るので夢から覚めた気分。
ゴールのJR追浜駅までバスも出ていますが、一般道でも1キロぐらいで駅に到着できるので普通に歩いて帰りました。
鷹取山公園から30分ほどなので、帰りはスイスイいけます。他にも京急田浦駅へ帰るルートもありますよ。
まとめ
私たちが訪れた時は、朝早すぎて一人もクライマーがいなかったのですが、鷹取山では実際に今でもクライミングの練習場に使われています。
ただし、原則「岩登りは禁止」とあり、無許可でそのまま登ることはできません。
そのため、事前に鷹取山安全登山協議会に届出を出し登録した上で、指導員の指導に従って、きちんと約束事を守ることが必要です。
つまり、実は私でさえも届出さえ出して、装備をして来れば問題なく登ることは物理的には「可能」なのですが、実際登れるかどうかは別問題ですよね(笑)
ハイキングとしてなら、小学生低学年でも楽しめる難易度になっておりますので、鷹取山にはこれからも気軽に足を運べそうです。