埼玉県飯能市は今『ムーミン』が静かに熱いブームになっています。
今年11月から来年3月にかけて飯能の宮沢湖に、本国フィンランド以外では世界初のムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」がオープンする予定となっており、新しい観光名所になるだろうと期待されています。
しかし、もともと飯能には『ムーミンの公園』として20年以上親しまれている場所があります。トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園です。そのムーミンの森に行ってきたので、その見どころをご紹介します。
公園の名前の由来
本物のムーミン谷のような風情ときのこの家は、周辺の幼稚園や小学校の子供たちにとっては遠足のお馴染みのスポットとなっており、ムーミンの公園として長い間親しまれてきました。
そんなご縁もあってか、ムーミン公式サイドから原作者であるトーベ・ヤンソンの名前を公園につける許可がでて、『トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園』という名前になりました。
アクセス・入場料・駐車場について
西武池袋線元加治駅から徒歩20分。車なら、圏央道『佐山日高IC』から20分、『青梅IC』から20分という立地にあり、駐車場も体育館など他の施設と共有ではありますが十分な台数です。
公営の公園なので、入場料は無料です。
トーベ・ヤンソン あけぼの子どもの森公園
〒357-0046 埼玉県飯能市阿須893?1
開園時間:9:00~17:00(季節によって変更あり)
休園日:月曜日(月曜が祝日の場合には、その翌平日)
〒357-0046 埼玉県飯能市大字阿巣須893-1
TEL:042-972-7711
FAX:042-972-7220
メール:akebono@city.hanno.lg.jp
HP:https://www.city.hanno.lg.jp/akebono
遊具の無い公園で、想像力をフル稼働!
この公園には遊具はありません。山の自然を楽しみ、季節を味わう、その中で走り回ったり木の実を集めたり、そんな喜びを子供たちに知ってもらおうというコンセプトで作られたそうです。
真夏でも木々の間を吹き抜ける風は涼しく、小川でぱちゃぱちゃと水遊びをする子供たちは本当に楽しそうです。秋になれば色づいた落ち葉を集めてみたり、冬に雪が降れば雪だるまを作ったり。
しかしその風景の中にあるのはスナフキンが釣りをしているようなボート小屋だったり、ムーミンたちが暮らしている谷にそっくりな風景があります。既成の遊びではなく、大人も子供も想像力をフル稼働すると、まさにムーミン谷にトリップしたような気持になれますよ。
他にもトーベ・ヤンソンの資料などがある森の家や、折々にコンサートなどのイベントが行われる劇場は管理棟も兼ねており、トイレもこちらにあります。
北欧風カフェができました!
鮮やかなブルーながら森の中にしっくりと馴染む不思議な形の建物は、今年の初夏に始まったカフェ・プイストです。北欧風の木を多用した素敵な内装の店内は靴を脱いでくつろげるスタイルで、プレイスペースや二階席もあり、小さなお子さんを連れたお母さんたちもゆったり食事をしています。
メニューは野菜たっぷりのオープンサンドなどがメインですが、キッズメニューもそろっており、テイクアウトできるものもありますので、外のベンチで森林浴をしながらのランチやおやつも楽しめます。
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大人も子供もはしゃいでしまう『きのこの家』
地元の子供たちが『ムーミンのおうち』と呼んでいる『きのこの家』ですが、靴を脱いで中に入れます。長い間に磨き込まれた木の床の感触が柔らかくて、とても居心地の良い空間になっています。
ソファやキャビネット、キッチンなどがあり、ムーミンママがお料理をしている背中がみえそうな空間から、らせん状の階段を上がると屋根裏につながっています。
家の中には、いろいろなところにムーミンのキャラクターたちのモチーフがかくれています。小さい子供が入り込めそうな小部屋の中にも、スナフキンの可愛いテントがあったり。
かくれんぼしているみたいに、いろいろな仕掛けがあり、子供だけでなく、大人もついつい笑ってしまいます。
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まとめ
これからオープンする大掛かりなテーマパークも魅力的ですが、この公園はとても素朴でムーミンがその木陰から顔をのぞかせてくれそうな予感がします。
クリスマスなど、イベントのシーズンにはコンサートなども行われるので、遊びに行く前に公式サイトのカレンダーなどをチェックしてみることをお勧めします。