うだるような暑さも落ち着き、秋の気配が感じられるようになってきましたね。秋は、子供と一緒に公園におでかけしたり、お散歩に行くのが楽しい季節です。
そろそろあなたのお子さんも、ポケットやリュックに、ある戦利品をたくさん持って帰ってきているのではないでしょうか。そう、その戦利品とは「どんぐり」!
私の子供たちも、この時期になると園や学校の行事で山ほどのどんぐりを拾って持って帰ってきます。
大人でもついつい子供と一緒になってたくさん拾いたくなってしまいますよね。
私は小さいときにお菓子の缶いっぱいにどんぐりを集めてこっそりしまっておいたことがあるのですが、しばらくたってどんぐりを取り出そうとウキウキしながら缶を開けたところ、白い虫がうじゃうじゃ!
その光景がトラウマとなり、それから大人になって子供を持つまで、どんぐりを家に持ち帰ることは決してありませんでした…。
そんな悲劇をくり返さないために、拾ってきたどんぐりの処理の仕方と保存方法を紹介します。どんぐりの工作や遊びを楽しみましょう!
まずは下準備
どんぐりの工作や遊びに取りかかる前に、まずはどんぐりを洗います。
水をはったボウルやバケツにどんぐりを入れて、浮いてきたものは処分しましょう。中に虫がいる可能性が高いです。
水に沈んだどんぐりには虫は入っていないので安心してください。
どんぐりを殺菌しよう
下準備が終わったら、どんぐりを殺菌処理します。殺菌方法は2つあります。
煮沸する
- お鍋にどんぐりを入れて、どんぐりがしっかりと隠れるくらいの水をいれて火にかけます。
- 沸騰したら弱火にし、5分くらいグツグツと煮ます。
小さいどんぐりなら3分くらい茹でればOKですが、だいたいは不揃いなものを一度に茹でると思うので、私は5分と決めてしまっています。
大きいものでも10分以上茹でてしまうと、どんぐりが柔らかくなりすぎてしまったり、皮が破けてしまったりするので注意が必要です。
- ザルにあげてしっかりと水をきります。
- キッチンペーパーや新聞紙などの上にざっと広げて乾かします。
理想は1週間乾燥させることですが、2、3日置いて乾いた様子だったら大丈夫です。直射日光にあたるとヒビが入ってしまうことがあるので、陰干しがおすすめです。
ちゃんと乾かさないと、白っぽくカビが生えてしまうのでしっかり乾かしましょう。
下準備の段階で虫の入っていそうなどんぐりをはじいておかないと、茹でたときに熱くて虫が飛び出てくるというパニックホラーな展開が待っているので虫が苦手な人はしっかりと選別してくださいね。
冷凍する
お料理で使うお鍋やザルをどんぐりに使うのはちょっと…というときにおすすめな方法です。
- どんぐりをジップロックなどのビニール袋に入れて、冷凍庫へ入れておきます。
- 1週間くらいたったら取り出し、乾かします。
新聞紙やチラシの上などに広げて、日陰で2、3日乾かします。煮沸のとき同様、しっかり乾かしてカビが生えないように気を付けましょう。
私は手軽なので、冷凍での処理をよくしています。洗い物が出ないのでおすすめですよ。
お子さんの年齢にもよりますが、時間があれば一緒にお鍋でどんぐりをグツグツ煮る様子を観察しても、おままごとみたいで楽しいですね。
もちろんですが、火傷などの恐れがあるので必ず大人の方が殺菌処理を行ってください。
まれに、電子レンジでどんぐりの処理をしている方もいるようですが、少しでも加熱しすぎるとどんぐりが破裂して大変危険です。怪我や電子レンジの故障につながる恐れがありますので、絶対にやらないようにしましょうね。
仕上げにニスを塗るのがおすすめ
すぐに工作に使ったり、どんぐりに絵をかいたりする分をのぞいて保存するどんぐりにはニスを塗ると持ちがよくなります。
時間の経過で乾燥してヒビが入ってしまうのも防いでくれますし、ニスを塗っておくことで2年くらいの長期保存が可能になりますよ。
とはいっても、次のシーズンでまた大量にどんぐりがやってくることになると思うので、ニスに関しては「ツヤツヤになってかわいい」くらいのモチベーションで塗っていただければと思います。
どんぐりでアクセサリーなどの飾りを作る場合は、断然ニスを塗った方がおすすめです。
マニキュアのトップコートでも代用できますが、あとで色をつけたりが若干しづらくなってしまうので気を付けてくださいね。
スプレー式のニスを使えば、クッキングシートなどのくっつきにくい紙の上ににどんぐりを並べてプシューっとするだけで完了なのでお手軽ですよ。
まとめ
どんぐりコマ、やじろべえ、ネックレスやブレスレットを作ったり、かわいいリースの飾りにも。どんぐりでの楽しみ方はたくさんありますね。
秋の訪れと共に、これからどんどんお家にやってくるであろうどんぐり。早いものだと、拾ってきて一週間もせずに虫さんとコンニチハする可能性も!
素早く処理して、虫に怯えず、ながーくどんぐりを楽しみましょう!