私は今、三井ホームで建てた全館空調の一戸建てに住んでいます。
もう約2年半が経過しましたが、全館空調は正解だったのか、はたまた後悔しているのか?
全館空調のメリットデメリットを含め、私の正直な感想をご紹介していきます。
これから導入を検討されている場合は、ぜひ参考になさってください。
このページでは、住んでみてわかったデメリットをご紹介しています。
全館空調は、導入する前でも、ある程度のデメリットは想像できますが、やはり住んでみないと本当のところは実感できません。家の総坪数が35坪という平均的な家ですので、参考にしていただけると思っています。
住んでみてわかった全館空調のデメリット
人によって室温の好みが違う
導入前も想像はしていましたが、実際に住んでみると意外と大きな問題でした。
暖房にしても冷房にしても、室温の好みは人によって違います。
好みが違うだけじゃなく、「ずっと家にいたお母さん」と「今、部活から帰ったばかりの息子」では、家の暑さ加減が全然違います。
「なんでこんなに暑いの!」と室温を下げられ、寒がりの私は黙って耐え、息子が室温のことを忘れるタイミングを虎視眈々とうかがう…という状況は、一冬に2度や3度じゃありません(笑)
それから、夏場の夜間は意外と冷房が効きすぎて寒いんですが、さらに部屋によって冷房の効きも違うので、寒すぎる部屋の主からクレームがきます。
部屋ごとに室温を調整することは、できないと言っていいと思います。
厳密には、吹き出し口を調整することで変更可能なんですが、微々たるものです。
家族全員が満足する室温にするのは、難しいと感じます。
うちは夫婦+子供2人という4人家族で、ずっと家にいるのは私1人なのでまだ何とかなっていますが、これが家族の人数が増えたり、おじいちゃんおばあちゃんがいたりすると、もっと大変になるんじゃないでしょうか。
各人がそれぞれ、主張しすぎずにある程度我慢していかないと、家中の室温が一定というシステムは成り立ちません。
ここが非常に気になる場合は、全館空調の導入はやめた方がいいかもしれません。
毎日のことなので、ストレス溜まると思いますよ。
ちなみにうちは、上にあげたような不自由もあるにはありますが、メリットの方が大きいので後悔はまったくしていません。
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暖かい空気が上に行くので1階が寒い
これは、寒がりの私としては一番大きなデメリットかもしれません。
冬場、暖房の暖かい空気はどうしても上に行きます。全館空調の場合、ドアで部屋を仕切って室温を管理することがないので、家全体のレベルで暖かい空気が上に上がって行ってしまうんですね。
そうすると自然と、2階は暑いのに1階が寒いという現象が起きます。
設定温度を上げればいいんでしょうが、やっぱり1度上げるごとに電気代がかさむと思うと、そうもいきません。
それからもう1点、単純に1階の室温が低いというだけじゃなく、「設定温度に達した」と機械が判断すると、暖房が止まって送風に切り替わるんです。
これは節電の意味ではいいことなんですが、ただですら室温が低い1階で送風されると、今度は「冷たい風が出てきた!」ということになります。
以上のことから、最初の冬はさすがにちょっと後悔しました^^;
でも今は、
- 設定温度を高めにすること
- 気にしないこと
の2本立てで乗り切っています。
だって、私にとってはやっぱり、メリットの方が大きいから^^
猛烈に暖かい場所はない
冬場に外から帰ってきて、冷え切った身体を暖めるために、
ストーブの吹き出し口の前に座って「あ~あったかい♪」とやったことはありませんか?
うちの家族は、前の家ではみんながそれをやっていたので、今度の全館空調でそのような場所がないことに、最初はかなり戸惑いました(笑)
慣れてしまえばどうってことないんですが、あまりに冷え性で、猛烈に暖かい場所が必須であるという場合は、全館空調は向かないかもしれませんね。
でも、私も相当な冷え性でしたが、全館空調で常に暖かい冬を過ごすようになってからは、身体中が冷え切るということはなくなった気がします。
1ヶ所だけ、猛烈に暖かい風が来る場所があるよりも、天井も壁も床も全体がじんわり暖かい場所の方が、結局は身体も温まるのかもしれません。私はそう感じています。
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年に1度のメンテナンス費用
毎月の電気代にプラス、年に1度のメーカーのメンテナンスに12960円の費用がかかります。
このタイミングで、消耗品であるフィルターを購入したりもします。
フィルターは、2枚1セットで2500円ほど。1年に1回変える感じでしょうか。
うちは、最初の年に洗い替え用で1セット購入し、2年間使ったところでへたってきて交換しました。
メンテナンスについての詳細はこちらの記事でご紹介しています。↓
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こまめな温度設定が必要
これはデメリットとは言えませんが、一応注意点として。
電気代を節約するためには、
- 夏場は寝るときに設定温度を2度ほど上げる
- 冬場は出かけるときに設定温度を2度ほど下げる
をやると有効です。
放っておいても不自由はないんですが、どうせなら節約したいですよね。
わがままなんですが、その辺も自動でやってくれたら申し分ないですね~。
ほかにもあります♪
夏のアイスやスイカが楽しめない
夏も当然家の中は涼しいですし、開けっ放しにはできないので、
- アチ~~!と言いながらアイスを食べる
- 蚊取り線香を炊きながら縁側で冷えたスイカを食べる
- 裸と間違うような薄着で、野球を観ながら冷えたビールを飲む
のような「夏の風物詩」はもうできません。
ご家庭によっては、そこがけっこう重要かもしれないので、二度と味わえなくなってもいいのか、よく考えて導入されてください。
まとめ
以上、私が2年半、全館空調の家に住んでみて感じた「全館空調のデメリット」でした。
ここにあげたデメリットは、私の主観で感じたものなので、人によってはもっと他にデメリットがあるのかもしれません。また、私があげたデメリットも、人によってはまったく気にならないものなのかもしれません。
全館空調は、初期投資もお高いですし、一度つけたら2度と変更はできないものなので、体験者のクチコミをたくさん見て、よく検討なさってくださいね。
ちなみに私は、何度も言いますが、デメリットよりもメリットの方がずっと大きいので後悔はしていません。
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