最近Twitterでよく見かけるようになった「安全ピンで痴漢を撃退!」の方法。あなたも見かけたことがありますか?
満員電車の中で痴漢にあったとき、怖かったり、自分のせいで電車が止まるのが申し訳ない、という気持ちから、せめてもの撃退方法としてあらわれたのがこの安全ピンで痴漢を撃退する方法。
「安全ピンなら簡単に手に入るし」
「みんなやってるんだったら大丈夫だよね」
「痴漢なんてする奴にはこのくらいのことしていいんじゃないかな」
そう思っているあなた。そうですよね、痴漢が憎い気持ちはよ~くわかります。被害にあったときの対応を知っておきたい、という気持ちも、よ~く分かります。
私も、満員電車で痴漢にあったことがあり、痴漢を憎く思い、痴漢被害を減らしたい、という気持ちがとてもあります。
ですが、本当に安全ピンでの痴漢撃退は効果的なのでしょうか?
「危険なんじゃないの?」
「他の方法はないの?」
そうですよね。そういうところが、気になりますよね。
そこでこの記事では、安全ピンで痴漢を撃退することの危険性や、他に方法はないのかについてお話していきます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
安全ピンでの痴漢撃退法
ではそもそも、安全ピンで痴漢を撃退する方法とは、どういうものなのでしょうか。
それは、満員電車でもし痴漢にあったとき、その触っている手に安全ピンを突き刺す、というものです。非常にシンプルですね。
相手はその痛さに痴漢行為をやめ、さらには刺されていることが証拠となり警察に連れていきやすい、といったものです。
これを思いついた人の、痴漢への憎しみが伝わってくるような方法ですよね。実はこの方法、少なくとも20年以上前から一部の女子高生に伝わっていたようで、私の知人の40代女性が高校生の時にも、安全ピンを手にもって電車に乗っていたんだそうです。
安全ピンで撃退!の危険性
一見手軽で効果的な安全ピン。しかし、危険もあります。手に入れやすいことや行動しやすいこと、そういったメリットの前に隠れてしまいそうになる危険。ここで紹介していきますね。
正当防衛?こちらが訴えられることも
想像してみてください。満員電車で安全ピンの針をとりだし、自分の後ろにいる痴漢の手に、確実に突き刺すことを。
現実的に、手もとを見ずに的確に痴漢の手にさすことが、難しそうなのが分かりますよね。しかも、そこは満員電車。近くには別の人も立っているはずです。
ある弁護士さんはTwitter上で「痴漢行為をやめさせるために安全ピンでさしたなら、正当防衛になる可能性がある」とツイートしています。
しかし、もし間違って安全ピンを隣の人、全く関係ない人に刺してしまったら?そして、その人がものすごく激怒したら?
今度は危険になるのはあなたの身です。最悪なことに、無差別に電車内の人を安全ピンで刺した、となれば、傷害罪で訴えられる可能性も。
痛さで痴漢が逆上する危険
そもそも公共の場で自分の欲求を満たすために他人に触るような痴漢は、健全な精神を持つ私たちからすると思いもよらないことをする可能性があります。
安全ピンで刺した痛みで、逆上し、あなたに危害を加えてくる可能性もありますよね。あなたの身が危険です。
とても危険!感染症の恐れ
私は声を大にして、この危険性について言いたい!本来、人の血液というものはとても危険なものなんです。
なぜなら、血液は様々な感染症を持っている可能性があるからです。そして、その多くは血液でまた他の人に感染します。
安全ピンについた痴漢の微量の血液が、もし何かの感染症を持っていて、さらにそれが不意にあなたに刺さったら・・・?
場合によっては一生その感染症と付き合っていかなくてはいけなくなります。それほど、他人の血液というものは危険なものなのです。
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安全ピン以外の痴漢撃退法はないの?
安全ピンでの撃退法には、危険が多いことが分かっていただけたかと思います。
では、他にどんな撃退法があるのか。これからご紹介していきますね。
安全ピンより安全確実!持ち歩くなら油性マジック
「でも安全ピンはお守りにもなるし、持っていられる何かが欲しい」というあなたにおすすめなのが、油性マジック。
触られている部分から痴漢の手まで、一気に連続した線を引きます。そうすると、警察に行ったときにもどの手がどう触っていたのかがはっきり分かります。ただし、服はマジックで汚れます。
動画をとっておく
これは完全な証拠になります。「触られてる!」と思ったらスマホの動画機能で自分の正面から背後の方までいろんな角度から撮影し続けてください。
それで痴漢が退散するかもしれないし、退散しなかったら証拠が映るので警察に持っていきましょう。撮影時の注意としては、犯人の手元から顔が映るようにとることです。
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まとめ
いかがでしたか?安全ピンで痴漢を撃退する方法は、Twitterでは最高の対策のように言われていることもあります。しかし、その危険性はあまりにも大きい。
特に感染症の危険は、それだけで安全ピンの撃退法をやめる十分な理由になります。痴漢撃退法は他にもあります。どうか、安全ピン以外の方法で、憎き痴漢を撃退しましょう。