乳児湿疹はよく聞きますが、乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)という言葉を聞いたことがありますか?
あまり聞きなれない言葉ですよね。私も実際、下の子に症状が出るまで知りもしませんでした。
知らないと「何だこれ!」ってビックリしてしまいますが、きちんと知れば怖くありません。
そこで今回は、私が経験した乳児脂漏性湿疹についてまとめてみました。助産師さんに習った正しいケア方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
突然頭皮にできたかさぶた
下の子が2か月のときです。突然、おでこのちょっと上、髪の毛のふさふさ生えている頭皮の部分に黄色いかさぶたのような塊を発見しました。
「何だ、これ!」
厚みがあるし簡単に剥がれないので、ふけではありません。毎日お風呂に入ってゴシゴシ髪の毛もしっかり洗っていても、クシでとかしても数日経っても剥がれません。
頭皮にしっかりこびりついていて、見た目は傷口に出来るかさぶたにそっくり。上の子のときには、出来たこともなかったので、どうしたものかとアタフタ。
産院の助産師さんに相談
待てど暮らせど剥がれてくれない、かさぶたらしき塊。
幸い本人にかゆがる様子も、痛がる様子もないけれど、非常に気になって仕方ありませんでした。
皮膚科に連れて行くべきかと悩みましたが、まだ授乳間隔も整いきらない赤ちゃんを病院へ連れて行くのにはちょっと抵抗があって、二の足を踏んでいた私。
そんなとき、出産した産院の助産師さんの言葉を思い出しました。
「赤ちゃんのことでも、お母さんの体のことでも、何か困ったことがいつでも連絡してね。」って、退院するときに言ってもらっていたんです。
本当は社交辞令だったかもしれないけれど、藁(わら)にもすがる思いで相談してみることにしました。
乳児脂漏性湿疹と判明
電話ごしで私のつたない説明なのに、助産師さんはすぐにわかってくれて、穏やかに一言。
「乳児脂漏性湿疹って言ってね、乳児湿疹の一つだから心配いらないよ~。」と。
この助産師さんの優しい穏やかな一言に、どれだけ救われたことか(涙)
乳児脂漏性湿疹は、いつからいつまで?
乳児湿疹の1つと言われましたが、一般的によく知られているお顔のニキビのようなポツポツがお顔に出る乳児湿疹は、下の子の場合生後1か月くらいが一番ひどくて、生後2か月のときにはもうすっかり落ち着いてきていたんです。
だから、なおさら「なぜ今?」と思ったんですよね。
タイミングは人それぞれ
でも、うちの子に限らず、タイミングがずれて出ることも珍しくないんだそうです。
たまたまうちの子は、お顔のポツポツタイプの湿疹が先でした。
でも、赤ちゃんによってはかさぶたタイプの湿疹が先だったり、同じタイミングでどっちも出たりするんですって。
うちの子は生後2か月で出ましたが、生後1か月前の新生児の時期に出る子もいるし、出ないまま大きくなる子もいるのが乳児脂漏性湿疹。
実際、最初にも話しましたが上の子は出なかったんです。多くの場合、生後直後~生後4か月くらいまでに落ち着くことが多いそうですよ。
湿疹の場所も人それぞれ
湿疹の出た場所も、うちの子は頭皮だけでしたが、赤ちゃんによってはお顔に出る子もいるそうです。
赤ちゃんのすべすべお肌に湿疹が出ると、どうしてもママは悩んでしまいますよね。
でも、乳児脂漏性湿疹は心配ありません。実際うちの子も正しいケアをしたら、すぐ治りましたよ!次の章で、ケア方法を詳しくご紹介しますね。
助産師さんに教わった乳児脂漏性湿疹の正しいケア
乳児脂漏性湿疹には、正しいケア方法があります。助産師さんに教えてもらった簡単3ステップのケアです。ぜひ試してみてくださいね。
- 入浴する30分前くらいに、湿疹の患部に馬油をたっぷり塗る。
- お風呂でベビー石鹸をよく泡立ててゴシゴシ洗う。
- 入浴後、出来るだけ早く保湿する。
ポイント1
一番のポイントは、入浴前に馬油を塗ること。馬油を患部に塗って、少し時間を置くことで、かさぶた状の湿疹がふやけます。
ふやけた湿疹は、皮膚から簡単にしかも綺麗にはがれやすくなります。もし1度で落ちなければ、全部なくなるまで数日同じように続けてみてくださいね。
実際、うちの子は試してその日のうちに8割がた剥がれ落ち、翌日には綺麗さっぱりなくなりました。
少し経って、頭皮のまた別のところに出来たときも同じようにケアして、2日ですぐなくなりましたよ。
これをふやかさずに無理やり剥がしたりすると、肌が傷ついてしまいます。かさぶたと一緒ですね。無理に剥がそうとせず、時間をかけてゆっくりケアしてあげてください。
ポイント2
ふやかす材料は、馬油以外にもあります。肌に優しく油分の多いものなら何でもOK!ワセリンでも、オリーブオイルでも大丈夫です。
ただ、オリーブオイルは頭の場合垂れてきて目に入る危険があるので、注意してあげてくださいね。
その点馬油かワセリンなら、粘度がある分垂れにくいので、おススメです。使いやすくお家にあるものでいいので、ぜひお試しを。
ポイント3
頭皮も含めて、毎晩欠かさず保湿して下さいね。赤ちゃんはまだ髪の毛も薄く、頭皮もうっすら見えていることも多いですよね。
生後3か月を過ぎるとお腹のなかでもらった油分もどんどんなくなって、赤ちゃんの肌は一気に乾燥肌になるそうです。
ローションタイプの保湿剤で、お風呂上りは特に出来るだけ早くたっぷりと保湿ケアしてあげてくださいね。
冬場はとくにお部屋もお外も乾燥するので、朝晩2回ケアすると安心ですよね。
というのも、お恥ずかしながら、私の失敗談がありまして…。
上の子が赤ちゃんの頃、つやつやすべすべのお肌だからケア要らず~なんて思って、実はほとんどケアしていなかったんです。
そしたら12月頃になったら、ほっぺが真っ赤にカサカサになっちゃって、お風呂で顔を洗う時に痛がる素振りを見せるようになったんです。
慌てて受診した皮膚科で先生に、赤ちゃんこそ保湿が大事!ときつーくお叱りを受けました。
まとめ
突然できるかさぶたのような乳児脂漏性湿疹。生後数か月しか出ない心配いらない湿疹とはいえ、知らないと不安になってしまいますよね。
でも、ケア方法はとっても簡単。すぐに綺麗なすべすべお肌に戻ることがほとんどなので、ご紹介したケア方法をぜひ試してみてくださいね。