除菌の意味は？滅菌・殺菌・消毒・抗菌との違いはなに？

食中毒が心配な季節。
除菌という言葉に敏感になっているのは、私だけじゃ～ないはず。

あなたもきっとそうですよね。

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だけど。
良く考えてみると、除菌以外にも、殺菌とか抗菌とか、「菌」関連の言葉が飛び交っていて、何が何やらわからなくなっていませんか？

今日は、そんな「菌」関連の言葉について調べてみました。
せっかくなら、少しでも菌を減らしたいですもんね。

菌がなくなる順番は？

• 除菌
• 滅菌
• 殺菌
• 消毒
• 抗菌

これを、菌がいなくなる順番に並べてください。
あなたはわかるかな？

答えはこの順番。

• • 滅菌
  • 殺菌・消毒
  • 除菌
  • 抗菌

キッチンハイターの「除菌」は3位ですね～。大丈夫かな？菌は死ぬのかな？
では、詳しく１つずつ確認していきましょう。

滅菌とは？

滅菌の「滅」は全滅の滅。菌に対して最も厳しい対応となります。

対象物に存在するすべての菌（微生物やウィルスなど）を死滅もしくは除去することを言い、
微生物の生存する確率が100万分の１になれば滅菌成功です。

100万分の１ということは、限りなくゼロに近いということですね。

菌がほとんどいなくなるの？嬉しい！

…と思いますが、問題点が2つあります。

1.人体には使えない

たとえば、人の手を「滅菌する」ということは、人の手の細胞も殺さなければならないということになります。
なぜなら人の手には常に何らかの細菌が存在するからです。

なので、滅菌という言葉は、手術用具などで使う言葉になります。

2.一般家庭では無理

滅菌は、特別な用具や方法で行うものなので、一般家庭でやるのは無理です。

つまり、私たちの生活には無縁ってことですね。残念！

殺菌とは？

殺菌というのは、「菌を殺す・死滅させる」という意味です。
文字通り、菌を殺すって意味ですね。

じゃあ、コレが一番いいじゃない！

…と思いますよね。

でも１つ大きな問題があります。

確かに殺菌は菌を殺すことなんですが、
どのくらい殺すかは問わないんです。
つまり、100のうち10しか殺さなくても「殺菌」と言えちゃうんです。

え～～～～～っ

…って感じですよね。

「殺菌」というと、いかにも菌を全滅させそうなイメージだったのに、
想像と現実とのギャップが激しすぎます＾＾；

ちなみに、「殺菌」という言葉は薬事法の用語なので、医薬品や医薬部外品に指定されているものにしか、使えません。
洗剤は漂白剤は「雑貨品」に指定されているので、「99%殺菌！」みたいな表示はあり得ないんです。

消毒とは？

消毒とは、
「病原性微生物を、死滅もしくは除去させて害をなくす、もしくは感染力を失わせること」
だそうです。

方法は何でも良くて、殺さずに除去する場合もあります。
なので、殺菌とは区別されていますが、同じ薬事法上の言葉なので、上記のランキングでは一緒にしました。

言葉としてもよく、一緒に使われてますよね。「殺菌・消毒」って。
別に、全部菌がなくなるわけじゃないので、過信しないでくださいね～＾＾

除菌とは？

はい出ました除菌。
「増殖可能な菌を対象物から有効数減少させる」という意味です。

「有効数減少」とは、また曖昧な言い方ですね～(笑)
でももう、もはや、除菌や殺菌には期待していません…＾＾；

・・・

この「除菌」と言う言葉は、洗剤や漂白剤の雑貨品の表示にも使える言葉です。
なるほど。だからこんなにしょっちゅう目にするわけですね。

キッチンハイターが「除菌」なのは、「殺菌」「消毒」の言葉が使えないから、という単純な理由も、おそらくあるんでしょうね。

抗菌とは？

「菌の増殖を抑制、あるいは阻害する」という意味になります。

こちらは、減らそうという意思はありません。
現状維持のまま増やしたりはさせない、って意味です。

抗菌のお弁当箱とかトイレとかありますけど、
別に菌が死ぬわけじゃないので、そこは間違えないように注意が必要ですね。

まとめ

以上をまとめてみるとこうなります。

いかがでしたか？
今まで持っていたイメージとのギャップに唖然としませんでしたか？

除菌ウェットティッシュなんて、魔法のシートって感じがしてたのですが、気休め程度なんでしょうね。

手指も除菌ティッシュで拭いたりしてますが、
普通に水道で洗った方が、物理的に細菌がいなくなり、ずっと効果があるそうですよ。

除菌や抗菌は過信しないようにしましょう。