イベント・行事

お盆休みはいつからいつまで?正しい過ごし方は?

この記事は約7分で読めます。
※当ブログでは、記事内に広告が含まれています。

毎年、この時期になると、お盆休みが楽しみになりますよね。
お盆休み=夏休みのイメージですもんね。

でも、お盆休みという言葉は良く聞くけれど、具体的にいつからいつまでなのか、よくわからないですよね。
8月だってことくらいはわかるんですが…。

そして、お盆の期間というのは、いったい何をして過ごすのが正しいのでしょうか?

そのあたりの疑問にお答えします。

スポンサーリンク

お盆休みの日程の判断の仕方

そもそもお盆というのはいつのこと?

お盆というのは、「春分の日」みたいな1日の名称ではなく、全部で4日間あるんですよ。
一般的には、8月の13日から16日までの4日間を言います。

東京など一部の地域では、7月13日から16日のところもありますが、「お盆」と言ったら全国的に8月のこの時期を指します。
なのでここでは、お盆は8月という前提でお話をします。

俗に言う「お盆休み」というのは、このお盆の期間に土日などの休日を絡めて連休にした休みのことを言います。

じゃあ、2024年のお盆休みはいつ?

お盆の期間をお休みにして、さらに土日がくっついていたらそこも休みとなります。
たとえば、下の画像は2024年の8月のカレンダーですが、お盆休みは、8月10日から18日までの9連休ということになります。

2024年のお盆休み

お盆がうまいこと全部平日に収まったので、前後の週末を全部含めてなんと9連休!
2024年はめちゃくちゃラッキーなお盆休みとなっていますね。

でもこのようにうまく平日が休みになることはまれです。

例えば、来年の2025年のカレンダーを見てみましょう。

2025年のお盆休み

お盆が週末にかかってしまっているので、2024年とは打って変わってお盆休みが5日間しかありません。
こんな年もあるんですね~。

でもでも。

ポツンと平日になっている12日を1日だけ有休を取って休むと…。

2025年のお盆休み

前の週の3連休も仲間に加わって、なんとお盆休みが9日間になります。

2025年のお盆休み

これは有休を挟んでいるので正式な「お盆休み」とは言えませんが、でも世間ではけっこうこのようなことが行われています。会社でも回りを見渡してみると、12日に有休を取る人はきっと多いはずですよ~。

以上が、「お盆休みっていつ?」に対する回答ですが、でもこれは「カレンダー通り」に従った一般的な話で、実際のお休みはそれぞれの企業によって違います。正確なところはご自分の会社に確かめてくださいね。

スポンサーリンク

お盆の期間の正しい過ごし方

お盆が8月13日から16日だということはわかりました。

でも、

お盆てそもそも何?何をして過ごす日なの?

と、疑問に思っていませんか?

そこのところを、誰にでもわかるように、難しい言葉は省略して簡単に解説しますね。

お盆とは何の日?

お盆と言うのは、亡くなったご先祖様が、年に1度、家族の元へ帰ってくると言われている日です。

おじいちゃん、おばあちゃん、亡くなった友達…。
みんな、この時期にあなたの元に帰ってくるんです。

年に1度だけ、一緒に過ごせるのが、このお盆の時期なんですよ。

ご先祖様は、泊りがけで帰ってきます。13日にやってきて、16日に帰っていきます。
なので、この期間に、ご先祖様を歓迎するように、いろんな行事が言い伝えられています。
だからお盆というのは、4日間の期間があるんです。

1日目(13日):迎え盆・盆の入り

初日の13日は、「迎え盆」「盆の入り」と言って、ご先祖様をお迎えする日です。1年に1度、家に帰ってくるご先祖様が、ちゃんと帰りつけるようにお迎えをする日、ということですね。

精霊棚(しょうりょうだな)を作る

まずはご先祖様にいてもらうための「棚」を作ります。

これは、「盆棚(ぼんだな)」もしくは「精霊棚(しょうりょうだな)」と呼ばれています。
仏壇とは違います。

どんなもの?と思いますよね。
こちらの動画をご覧ください。実際の精霊棚を作っている様子がわかります。

キュウリやナスのお供え物「精霊馬(しょうりょううま)」

ご先祖様が帰ってくる棚には、キュウリやナスに割り箸で足をつけた、動物のようなお供え物が飾られます。
あなたも見たことはありませんか?

あの動物には、「ご先祖様には馬に乗ってきていただき、牛に土産物を乗せて帰ってもらう」という意味があります。
どっちかが馬でどっちかが牛ってことなんでしょうね(笑)

このお供え物のことを、「精霊馬(しょうりょううま)」と言います。

精霊馬

迎え火を焚く

そして、夕方になると、この棚に明かりを灯してから、その火を使ってお墓参りをし、
そして、玄関の外や庭先で「迎え火」を焚いて、ご先祖様を迎えます。

迎え火というのは、自分の家の前でたき火のような火を焚くことで、ご先祖様の霊が迷わずに帰って来るための目印です。

 

火を焚く時間は暗くなる前の夕方くらい、家族が揃って迎えられる時間と決められています。

2日目3日目(14日15日):盆の中日

ご先祖様が家にいる期間です。
この期間に、親戚の家の盆棚をお参りしたり、盆踊りをしたりします。

 

盆踊りの意味は、諸説ありますが、ご先祖様を供養して成仏してもらった喜びを、踊ることで表現していると言われています。

盆踊りは今でも都会でも行われている行事なので、比較的なじみがありますよね。
確かに夏に行われていますが、そういう意味があったんですね。

盆踊りは奥が深い

しかし、盆踊りについて調べてみると、古い歴史があり、意外と面白い変遷があるようです。

たとえば、初期の盆踊りには死者の供養の意味合いがこめられていて、亡くなった人がいるおうちに人々が赴き、家の前で輪を作って踊り、家人は踊り手をご馳走でもてなしたんだそうです。
踊り手は、死者が生き返った姿に扮するために、頬かむりをして人相を隠して踊ったんだそうですよ。

最終日(16日):送り盆

最終日の16日は、ご先祖様を送り出す日で「送り盆」と言われます。
お迎えのときと同じように、家の前に火を焚いて、ご先祖様が無事に戻れるように送り出します。

火を焚く時間は、前日15日の夜か、16日の朝と決められています。
お墓参りに行ける場合は、お墓参りにも行きます。

精霊流し

さだまさしの歌で有名な「精霊流し(しょうりょうながし)」は、九州の一部の地域で行われている、死者の魂を弔って送る行事のことです。

このあとの「灯籠流し(とうろうながし)」と混同している人が多いですが(私もそうでした)、本当の精霊流しはこういうやつです。

灯籠流し(とうろうながし)

一方で、「灯籠流し(とうろうながし)」という行事もあります。
これは日本全国で行われている、死者の霊を弔う行事で、あなたの記憶に焼き付いている光景は、こちらのものだと思います。

これは、大田区で行われた灯籠流しの様子です。「ああこれこれ!」って思いますよ(笑)

京都の大文字焼き

五山の送り火

有名な、京都の大文字焼き(正式には「京都の五山の送り火」)も、送り盆の送り火を、大々的に行っているものです。
意味を知ってから改めて見てみると、今まで以上に風情を感じますよね。

 

まとめ

お盆というのは、言葉は知っていても、何をする日なのかは意外と知りませんよね。
こうやってわかってみると、お盆に帰省するのも夏祭りも、ちょとと風情を感じませんか。

今では住宅事情もあり、このような行事はできなくなりつつあります。
火を焚く代わりに「お盆提灯(ちょうちん)」というものがあって、電気で提灯に明かりをつけるだけの家も増えています。

その他、精霊棚は作らずにお仏壇だけで済ます家や、火は焚かずにお墓参りだけで済ます家など、それぞれの事情によってやり方が変わってきています。

でも、ご先祖様に感謝と供養の気持ちさえ持っていれば、形はどうであれ、亡くなった方には喜んでもらえるのではないでしょうか。

お盆休みに、ルンルンと旅行の計画を立てるのもいいですが、たまにはこういう昔のことを考え見るのもいいことだな~と感じました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました