お盆休みっていつからいつまでを言うの?正しい過ごし方は?

イベント・行事
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

毎年、この時期になると、お盆休みが楽しみになりますよね。
お盆休み=夏休みのイメージですもんね。

でも、お盆休みという言葉は良く聞くけれど、具体的にいつからいつまでなのか、よくわからないですよね。
8月だってことくらいはわかるんですが…。

そして、お盆の期間というのは、いったい何をして過ごすのが正しいのでしょうか?

そのあたりの疑問にお答えします。

スポンサーリンク

お盆休みの日程の判断の仕方

そもそもお盆というのはいつのこと?

お盆というのは、「春分の日」みたいな1日の名称ではなく、全部で4日間あるんですよ。
一般的には、8月の13日から16日までの4日間を言います。

東京など一部の地域では、7月13日から16日のところもありますが、「お盆」と言ったら全国的に8月のこの時期を指します。
なのでここでは、お盆は8月という前提でお話をします。

じゃあ、お盆休みっていつのこと?

お盆の期間をお休みにして、さらに土日がくっついていたらそこも休みとなります。
たとえば、下の画像は2018年の8月のカレンダーですが、お盆休みは、8月11日から16日までの6日間ということになります。

 

さらに、8月17日にお休みを取ると、なんと8月11日から19日までの9連休となります。
たった1日の有給で9連休が取れるなんて、この年のお盆はいい日程になってますね。

 

もちろんこれは「カレンダー通り」に従った一般的な話で、実際のお休みはそれぞれの企業によって違います。正確なところはご自分の会社に確かめてくださいね。

スポンサーリンク

お盆の期間の正しい過ごし方

お盆が8月13日から16日だということはわかりました。

でも、

お盆てそもそも何?何をして過ごす日なの?

と、疑問に思っていませんか?

そこのところを、誰にでもわかるように、難しい言葉は省略して簡単に解説しますね。

お盆とは何の日?

お盆と言うのは、亡くなったご先祖様が、年に1度、家族の元へ帰ってくると言われている日です。

おじいちゃん、おばあちゃん、亡くなった友達…。
みんな、この時期にあなたの元に帰ってくるんです。

年に1度だけ、一緒に過ごせるのが、このお盆の時期なんですよ。

ご先祖様は、泊りがけで帰ってきます。13日にやってきて、16日に帰っていきます。
なので、この期間に、ご先祖様を歓迎するように、いろんな行事が言い伝えられています。
だからお盆というのは、4日間の期間があるんです。

13日:迎え盆・盆の入り

初日の13日は、ご先祖様をお迎えする日です。

精霊棚(しょうりょうだな)を作る

まずはご先祖様にいてもらうための「棚」を作ります。

これは、「盆棚(ぼんだな)」もしくは「精霊棚(しょうりょうだな)」と呼ばれています。
仏壇とは違います。

どんなもの?と思いますよね。
こちらの動画をご覧ください。実際の精霊棚を作っている様子がわかります。

キュウリやナスのお供え物「精霊馬(しょうりょううま)」

ご先祖様が帰ってくる棚には、キュウリやナスに割り箸で足をつけた、動物のようなお供え物が飾られます。
あなたも見たことはありませんか?

あの動物には、「ご先祖様には馬に乗ってきていただき、牛に土産物を乗せて帰ってもらう」という意味があります。
どっちかが馬でどっちかが牛ってことなんでしょうね(笑)

このお供え物のことを、「精霊馬(しょうりょううま)」と言います。

精霊馬

迎え火を焚く

そして、夕方になると、この棚に明かりを灯してから、その火を使ってお墓参りをし、
そして、玄関の外や庭先で「迎え火」を焚いて、ご先祖様を迎えます。

迎え火というのは、自分の家の前でたき火のような火を焚くことで、ご先祖様の霊が迷わずに帰って来るための目印です。

 

火を焚く時間は暗くなる前の夕方くらい、家族が揃って迎えられる時間と決められています。

14日15日:盆の中日

ご先祖様が家にいる期間です。
この期間に、親戚の家の盆棚をお参りしたり、盆踊りをしたりします。

 

盆踊りの意味は、諸説ありますが、ご先祖様を供養して成仏してもらった喜びを、踊ることで表現していると言われています。

盆踊りは今でも都会でも行われている行事なので、比較的なじみがありますよね。
確かに夏に行われていますが、そういう意味があったんですね。

盆踊りは奥が深い

しかし、盆踊りについて調べてみると、古い歴史があり、意外と面白い変遷があるようです。

たとえば、初期の盆踊りには死者の供養の意味合いがこめられていて、亡くなった人がいるおうちに人々が赴き、家の前で輪を作って踊り、家人は踊り手をご馳走でもてなしたんだそうです。
踊り手は、死者が生き返った姿に扮するために、頬かむりをして人相を隠して踊ったんだそうですよ。

16日:送り盆

最終日の16日は、ご先祖様を送り出す日です。
お迎えのときと同じように、家の前に火を焚いて、ご先祖様が無事に戻れるように送り出します。

火を焚く時間は、前日15日の夜か、16日の朝と決められています。
お墓参りに行ける場合は、お墓参りにも行きます。

精霊流し

さだまさしの歌で有名な「精霊流し(しょうりょうながし)」は、九州の一部の地域で行われている、死者の魂を弔って送る行事のことです。

このあとの「灯籠流し(とうろうながし)」と混同している人が多いですが(私もそうでした)、本当の精霊流しはこういうやつです。

灯籠流し(とうろうながし)

一方で、「灯籠流し(とうろうながし)」という行事もあります。
これは日本全国で行われている、死者の霊を弔う行事で、あなたの記憶に焼き付いている光景は、こちらのものだと思います。

これは、大田区で行われた灯籠流しの様子です。「ああこれこれ!」って思いますよ(笑)

京都の大文字焼き

有名な、京都の大文字焼き(正式には「京都の五山の送り火」)も、送り盆の送り火を、大々的に行っているものです。
意味を知ってから改めて見てみると、今まで以上に風情を感じますよね。

まとめ

お盆というのは、言葉は知っていても、何をする日なのかは意外と知りませんよね。
こうやってわかってみると、お盆に帰省するのも夏祭りも、ちょとと風情を感じませんか。

今では住宅事情もあり、このような行事はできなくなりつつあります。
火を焚く代わりに「お盆提灯(ちょうちん)」というものがあって、電気で提灯に明かりをつけるだけの家も増えています。

その他、精霊棚は作らずにお仏壇だけで済ます家や、火は焚かずにお墓参りだけで済ます家など、それぞれの事情によってやり方が変わってきています。

でも、ご先祖様に感謝と供養の気持ちさえ持っていれば、形はどうであれ、亡くなった方には喜んでもらえるのではないでしょうか。

お盆休みに、ルンルンと旅行の計画を立てるのもいいですが、たまにはこういう昔のことを考え見るのもいいことだな~と感じました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました