警察でお金を借りれると聞いて、あなたは信じますか?お金の貸し借りをする銀行でもあるまいし、ましてや取締り等をする厳しいイメージが強い警察からお金を借りれる…?
そうですよね。「警察」と聞くと悪いことをしていなくてもなんだか背筋がシャキンとしてしまうぐらい厳しくて怖いイメージなのに、そんな警察からお金を借りることなんて信じられないですもんね。
この記事では、そんな警察からお金を借りれる理由を知りたくなったあなたに、どのような制度なのかご紹介します。ぜひ参考になさってくださいね。
警察でお金を借りることが出来る理由って何?
まず、初めにお伝えしておきますが、「警察からお金を借りることが出来る」のです。ビックリしますよね!この正式名称が「公衆接遇弁償費(こうしゅうせつぐうべんしょうひ)」といいます。
どのような理由で?
この制度は、当たり前ですが「生活費に困った」「ちょっと小銭が足りなかった」という安易な理由では、借りることは出来ません。ちゃんとした理由があって、どうすることも出来ず本当に困っている人にしか通用しない制度なのです。
どのような理由なら、この制度を使えるかいくつかご紹介しますね。
- 財布を落としたり、盗難にあってしまい、自宅に帰ることの出来ない人を助けるため
- 行方不明になった人を見つけて、応急的な措置をするため
- 病気の人を保護したり、交通事故等でケガをした人を助ける応急的な措置をするため
このようにどうしても自分一人では解決が出来ない、または急いで助けてあげないといけない相手がいる時などに使えるのです。
しかし、財布を落としても携帯を使って身近な人に助けを求めることが出来たりする場合は、借りることは出来ないですよ。あくまでも、どうすることも出来ない状況の時の「最終手段」と考えておきましょうね。
どこで借りれる?
一言に「警察」といっても、警察署だけにいるわけではありませんよね。交番や駐在所は警察がいるということで浮かんでくると思いますが、もちろんこちらでも対応してもらえますよ。
他にも、運転免許試験場や鉄道警察隊、地域安全センター、警ら用無線自動車といった警察がいるところで、お金を借りることが出来ます。
しかし、どの場所でも共通していえることなのですが、簡単にお金を借りることは出来ませんし、地域によっては「この制度を使えません」といわれることがあるのも事実です。だって「警察」といっても、あなたと同じ人間ですもんね。
いきなり見ず知らずの人から「お金貸して!」なんて言われても、よっぽどのことでない限りは大切なお金は貸せませんよね。
警察も「本当に困っているの?」「ほかに手段はないの?」「ちゃんと返してくれるかな?」ということをよ~く考えてから判断していますし、この「公衆接遇弁償費」というのは税金でまかなっていることもあるのでとっても慎重になるのです。
警察でお金を借りるなら上限の金額は何円まで??
いざ、あなたがこの「公衆接遇弁償費」をどうしても利用しなければいけない場面になった時、また様々な疑問が出てきますよね。
上限の金額は?
これは結構気になりますよね。答えは、交通費程度ということで「千円」が上限なのです。千円が上限ではありますが、時と場合によっては千円以上借りれることもあります。
その場合は、警察の上役となる事務担当の方の判断をしてもらい、その方が許可をしないと千円以上は借りれないのです。なので、対応してくれた警察の方一人の判断では残念ながらどうすることも出来ません。
緊急事態の時は、例外として認められることもあるのですが、めったにないことですよね。
借りる時はなにするの?
警察に書類を渡されて氏名、住所、職業…というあなたの情報以外に、借受金額や理由、押印または指印を押さなければなりません。こういった書類を交わすことは、お金の貸し借りをする銀行と同じですね。
返済方法は?
親切にお金を貸してくれた警察に返済することが基本です。しかし、家から遠かったりすると中々返済出来ないということもあるので、そういった時は最寄りの警察署に返済するか、警察が指定した振込先に振り込んで返済という手段がありますよ。
お金を警察に返済する際は、お金を借りた時に渡される「返済書」を持っていきましょうね。
悪用は絶対にダメ!
警察からお金を借りることが出来て「助かった~!」で終わらせてはいけませんよ。「借りたら返す」これは絶対に守りましょうね。
銀行とは違って返済の督促をされることがないことから、返済率が低いという悲しい事実もあり、この制度自体をなくそうという動きもあるのです。実際に悪用して逮捕された人もいますよ。
本当に困った人に救いの手を差し伸べてくれた警察の優しさを、悪用することは絶対にいけませんね。
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まとめ
警察からお金を借りるといっても簡単には借りれません。本当にどうしようもないときに警察に助けを求められるというのを、頭の片隅に入れておけばいざという時は安心ですね。
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