甘酒って、「飲む点滴」や「飲む美容液」としてすごく注目を集めていますよね。栄養価が高く、美肌にも健康にも効果がたくさんと、いい商品もたくさん出てきました。
私も元オーガニック店の店長だったので、甘酒にはちょっとうるさいんですよ。
今では海外でのマクロビのブームから始まって、玄米やお豆腐、そして発酵食品を中心とした日本食は本当に海外セレブにも大人気。
日本でも、発酵食品が再注目されていて甘酒に塩こうじの人気はまだまだ衰えないですよね。
でも、いくら栄養価が高いといっても
「甘酒ってお酒と表示するくらいだからアルコールは入っているの?」
「妊娠中は飲んでも大丈夫?」
「妊娠中に飲んでも胎児に影響はないの?」
と疑問に思っていませんか?
実は販売されている甘酒にも種類があって、アルコールが入っているものと入っていないものがあるんです。
妊娠中に、間違えてアルコールが入っている甘酒を飲んでしまったなんて、絶対にそんな間違いはしたくないですよね。
そこで、今回は妊娠中でも飲むことができる、アルコールの入っていない甘酒の見分け方と、甘酒の栄養を上手に取り入れる妊娠中におすすめの飲み方をご紹介します。
選び方さえ間違えなければ、この高い栄養価の甘酒、妊娠中こそとってもおすすめです。
辛~いつわりの時にも大活躍します。ぜひ、甘酒パワーをたっぷりと取り入れてくださいね。
甘酒にアルコールは含まれてる?
「甘酒ってアルコールは入っていますか」?と私もオーガニック店に勤めていた時、本当によく聞かれました。
答えは、「米麹(こうじ)でつくられた甘酒にはアルコールは全く入っていません」です。実は甘酒には2種類あり、ひとつは「米麹甘酒」もうひとつが「酒粕甘酒」です。
「酒粕甘酒」は、その名の通り酒粕をベースにして、酒粕に水を加えて作ります。
そのため、微量ではあるものの酒粕にアルコールが含まれているため、甘酒自体にもアルコールが含まれているんです。
「米麹甘酒」は、お米と米麹だけを使い、発酵させて作っているのでアルコールを全く含んでいません。妊娠中でもお子さんでも、何も気にせず飲むことができます。
「発酵しているなら「米麹甘酒」もアルコールが入っているのでは?」と思われるかと思いますが、アルコールはゼロなので安心してください。
同じように米麹で発酵している「お味噌」や「塩こうじ」って、アルコールが入っていませんよね?それと同じなんです。
妊娠中に飲める甘酒の見分け方
でも、2種類あるなら尚更、甘酒を購入する時はきちんとアルコールが入っていない「米麹甘酒」を購入しないと、妊娠中は間違って飲んでしまったなんて絶対に避けないといけませんよね。
「原材料」をチェック!
「米麹甘酒」の原材料は「米・米こうじ」のみです。それに対して「酒粕甘酒」の原材料は「砂糖・酒粕・米麹・食塩」というものが多いです。
この、原材料に「酒粕」と書かれているものは、微量でもアルコールを含んでいるので、妊娠中は避けてくださいね。
また、酒粕でつくる甘酒は、甘みが足りないのでお砂糖を加えています。これが太りやすい原因となるので、妊娠中でなくても、できれば米麹の甘酒を選ぶ方がおすすめですよ。
お砂糖の入っていない「米麹甘酒」は飲みにくい?
そんなことは、全くありません。ちょっと独特な酒粕の甘酒に比べて、米麹甘酒の方が実はとっても飲みやすいんです。
というのも、酒粕甘酒が酒粕を薄めて砂糖を加えて作るのに対して、米麹甘酒は「こうじ菌」の力を使って、ゆっくりとお米だけを発酵させます。
そのため、お米の甘みが最大限に引き出されているんです。
その味は、お米しか使っていないので優しい甘さながら、料理のお砂糖代わりに使われるほどしっかりとした「くどくない」甘さとなっているんです。
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妊娠中でも飲める「米麹甘酒」の基本の飲み方は?
米麹甘酒は「ストレート」で飲むのが基本です。酒粕の甘酒は、さらに薄めて飲んだりしますよね。でも、米麹の甘酒はそのままで冷たくってもOK。ストレートで飲むのが基本です。
もちろん、温めたり、生姜を加えたりしても美味しく飲むことができます。でも、せっかく妊娠中に飲むのなら、その甘酒の栄養もしっかりとチェックしておきたいですよね。
そこで、ここからは妊娠中にこそぜひ飲んで欲しい甘酒がもつ栄養とその効能、そして美味しいアレンジ方法をご紹介します。
甘酒のここがすごい!妊娠中に甘酒がおすすめの理由
「飲む点滴」「飲む美容液」と言われる甘酒ですが、「何がそんなに注目されているの?」「妊娠中に飲んでどんな効果があるの?」と疑問に思っていませんか?
実は私、妊娠中のつわりの間、甘酒にとっても助けられました。何も食べられない時も、甘酒ならほんの少量でも栄養価がすごく高く、消化吸収もとってもいいからなんです。
甘酒が「飲む点滴」と呼ばれるのは、その成分と吸収力の高さからです。
米麹で作られた甘酒は、主成分がお米だけでできたブドウ糖。それは、点滴と同じ。
しかも、こうじを使ってゆっくり発酵させているので、吸収力がとても高いことも特徴です。
だからこそ、夏バテ防止にも、食欲がない時にも、そしてつわりの時にも効率的に栄養をとることができるんです。
つわりで食べられない時こそおすすめ
私のつわりの時は、人工的な匂いやお砂糖の甘さまで敏感になりすぎて口にすることができませんでした。
そのため食欲が落ちて全然食べることができていない中の真夏の暑さ、熱中症対策のスポーツドリンクも飲めなかったんです。
そこで試してみたのが、米麹甘酒。これが大正解だったんです。
実は、この米麹の甘酒、ブドウ糖だけでなく、ビタミンB群・食物繊維・オリゴ糖、さらに生きた酵素まで摂ることができて、まさに熱中症対策にも抜群です。
どんなに食べられなくても「お腹の赤ちゃんに栄養を送らなくちゃ!」と思いますよね。そんな時は、少量でも高い栄養価を効率よく吸収できる甘酒、試してみてください。
妊娠中にありがちな便秘にも効果抜群!
妊娠中って、マイナートラブルはとにかくつきもの。そんな中で、私もとても便秘に悩みました。
ホルモンバランスの変化や子宮が大きくなって圧迫されたり、食べられないものが増えているつわりの時も、便秘になりやすいですよね。
妊娠中でも使える便秘のお薬はあるものの、できれば使いたくないですよね。そんな時も、甘酒が活躍するんです。
甘酒は、オリゴ糖や食物繊維が腸内環境もよくしてくれたので、妊娠中に悩んだ便秘にまで完璧に効果がありました。本当に、何も食べられない時こそ甘酒に助けられました。
ストレスを和らげてくれる
妊娠中、イライラしやすくなることありませんか?特に貧血気味だったり、思い通りに動けなかったり、ちょっとした家庭内や仕事でのストレス。
妊娠中は特に、敏感にストレスを溜めやすくなっちゃいますよね。
でも、ストレスはお腹の赤ちゃんにも悪影響があると言われていて、お腹が張りやすくなったり、栄養が届かなくなったり、最悪は流産に繋がることも。
だから、妊娠中は穏やかに過ごしましょう、と言われます。
そんな時も、またまた甘酒の出番です。甘酒は、ストレスを緩和してくれるGABAも含んでいているのでイライラした日にもぜひ飲んでみてください。
体重制限が始まった時も、甘酒の優しい甘さはそれだけでもホッとしますよ。
ボロボロになる髪やお肌にもとっても重要!
妊娠中って、お腹の赤ちゃんに栄養を優先して送らないといけなかったり、ホルモンバランスの変化や、ミネラル・ビタミン不足などが髪やお肌って段々とボロボロになっていきますよね。
つわり時の肌や髪のボロボロ感、妊娠中の便秘による肌荒れ…。
さらにお産の後は、抜けてしまう髪の毛にもぞっとするほどです。そんな時に手軽に飲めて効果があるのも甘酒なんです。
甘酒が豊富に持つビタミンB群は、髪やお肌を美しく保つのにとっても重要な栄養素。だから美容にもいいと注目も高くなっているんですね。
また、甘酒の栄養素は、ブドウ糖もビタミンも必須アミノ酸も、胎児の成長には欠かせない栄養素です。
おやつの代わりに甘酒を飲んでみたり、つわり時はほんの一口にスプーンで食べるように摂ってみたりするといいですね。
甘酒をアレンジしたおすすめの楽しみ方
そんな栄養価が高く、妊娠中にも大活躍してくれる甘酒ですが、そんなにいいものならもっと日常に上手に取り入れたいですよね。
最近では、スーパーでも手軽に使えるアルコールの入っていない「米麹甘酒」がたくさん並ぶようになってきました。
でも「飲み方がわからない」「他にいい使い方はない?」という相談はとっても多くありました。そこで、妊娠中でもこんな飲み方や使い方がおすすめです。
甘酒:豆乳を1:1で割って飲む
妊娠中、イライラ緩和にも大豆製品ってとても効果的。
女性ホルモンに似た成分を持つ大豆は、妊娠中もしっかりと摂りたいですよね。豆乳を飲んでますという妊婦さんも多くいました。
そこで、甘酒と豆乳を1:1で割って飲むのがおすすめです。両方の美味しさが引き立ってすごく美味しいんです。
夏は冷たくクールダウンに、冬はレンジで温めて、ほっこりとほかほかで飲んでくださいね。
甘酒:リンゴジュースを1:1で割って飲む
同じく割って飲むシリーズですが、甘酒の優しい甘さはりんごなどの果物と相性が最高なんです。
りんごジュースと割って飲んだり、スムージーや野菜ジュースを飲んでいるなら、いつもの果物と野菜に甘酒を少し加えて飲むのもおすすめです。
甘酒を加えることで、味がまろやかで美味しくなるだけでなく、甘酒の酵素もプラスされるので消化にも優しくなりますよ。
甘くないココアにミルク代わりに甘酒を使用する
実はココア、妊娠中のイライラにもとても効果的。夏はアイスココアで、冬は生姜のすりおろしを加えてホットココアで、ミルクの代わりに甘酒を使ってみてください。
ココアの食物繊維と甘酒の食物繊維で、妊娠中の便秘にも効果があります。甘酒が甘みがしっかりとあるので、お砂糖を使っていない甘くないココアを選んでくださいね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、妊娠中にも飲むことができる甘酒の見分け方とその栄養、そして美味しい飲み方をご紹介しました。
妊娠中こそ、甘酒パワーを上手に取り入れて、マイナートラブルに負けずに元気な赤ちゃんを産んでくださいね。