いちごって幸せですよね~。いちごがたくさんスーパーにたくさん並びだすと、ついつい真剣に選んで連れて帰ってはかぶりついちゃいます。
こんなに一粒で幸せになっちゃういちご、いちご狩りに行って、た~っぷり食べたいですよね。でもそんないちご「一番美味しい「旬」の季節っていつ?」と思いませんか?
今ではすっかりハウス栽培や品種改良で、ケーキ屋さんには毎日並んでいます。そしてクリスマスケーキのイメージでいちごといえばクリスマスなイメージ。
でも、12月って本当はいちごの旬の季節ではないんです。
せっかくいちごを食べるなら、せっかくいちご狩りに行くなら、一番美味しくて一番あま~い旬の季節にたっぷり味わいたいですよね。
さらに、旬の季節は味が一番美味しいだけではありません。一番美味しい季節は栄養価が一番高くなるんです。
いちごは特に女性に嬉しい美肌効果抜群のビタミンCがたっぷり。尚更、旬の美味しいいちごを食べたいですよね。
実は私、長くオーガニック野菜やオーガニック食品を扱うお店に勤めていたのでお野菜・果物の旬の時期や、そして味までちょっとうるさいです(笑)
そこで今回は、いちごが一番美味しくなる旬の季節と、そしてオーガニックの野菜屋さんで長く勤めていた私がおすすめする「美味しいいちごの選び方」までご紹介します。
ぜひ、一番美味しい旬の季節に、一番あま~いいちごをたっぷり食べてくださいね。
いちごの旬の季節っていつ?!季節ごとにおすすめの品種をご紹介。
いちごの旬の時期、実は元々は春から初夏にかけてです。元々、露地の野ざらしで育てていた頃は4~5月の少し暖かい季節がいちごの旬の季節でした。
でも今は、すっかり品種改良が進み、色んな品種がでていますよね。
ハウスでの栽培がメインとなったこともあり、旬の季節もすっかり変化していています。今では12月~3月頃までに美味しい旬を迎えるいちごが殆どです。
そのため、オーガニック屋さんや道の駅に並ぶ昔ながらの露地栽培のいちごの旬は春、スーパーに並ぶハウス栽培の最近の品種は冬が旬、と覚えてもらうことをおすすめします。
高級果物店では、様々な品種が並ぶので、品種ごとの美味しい時期をしっかりと聞いてから購入するのがおすすめです。
「古い品種なのかあたらしい品種なのか」「ハウスなのか露地栽培なのか」まで聞いてみると、ちょっとプロぽいですね(笑)
12月~1月頃に旬を迎えるおすすめのいちごは?
12月はハウス栽培のいちごが出始める季節です。シャリっとしっかりとした硬めの食感が多く、酸味もしっかりめの甘酸っぱいタイプが美味しい旬の季節です。これは、出始めならではの味わいですよ~。
これは、クリスマスなどに合わせて、生クリームやコンデンスミルクに合ういちごが多く出回るからなんです。
また、出始めのこの季節は、大粒でちょっと見た目が武骨なものが多く出回るのをご存じですか?ケーキの飾りにしたいのにちょっといびつで大きい…と思ったことありませんか?
実はこの大きくて武骨ないちご、栄養も甘みもた~っぷりの長男いちご。
そのため、かぶりついた時の食べ応えもありながら、甘味と酸味のバランスが抜群なんです。飾りには向かないものの、一番最初に穫れたこのいちごの味の良さは抜群です。
ぜひ、大きくかぶりついて欲しいのがこのタイプです。
この時期、私のおすすめは「あまおう」「紅ほっぺ」「とよのか」など。
「久能早生」や「宝交早生」などの名前に「早生」とつく品種も美味しく出てくる季節なので、12月のいちごで「まだ早いかな~」と迷ったら早生を選ぶと間違いないことが多いです。
2月頃に旬を迎えるおすすめのいちごは?
2月に入ると、スーパーに並ぶハウス栽培のいちごの殆どが、一番美味しい旬の季節を迎えます。
この時期が、一番美味しいと思って貰ってもOKです。寒い中でゆっくりめに育つので、甘みがしっかりとのるのがこの時期です。
この季節のいちごは、シャキッとした食感に合わせて、滑らかさも持ち合わせてくちどけ感が増してきます。酸味よりもしっかりと濃厚な、いちごらしい甘みが引き立ってくる時期。
そのため、甘みがしっかりと強く、酸味が少なめの品種がおすすめの季節でもあります。
定番でおすすめは「さがほのか」「とちおとめ」「紅ほっぺ」「さちのか」などです。他の品種も一番甘いことが殆どなので、2月はとにかく食べごろですよ。
3月~4月に旬を迎えるおすすめのいちごは?
この季節になると、気温が少しずつ上がってくるので、くちどけのいい柔らかめのいちごに変わっていきます。
この季節から美味しいのは、口の中で香り立ち、なめらかにとろけるようないちご。
昔ながらの露地栽培のものや、オーガニックのいちごは、ここからが旬のことが多いです。この時期は、「あきひめ」や「まりひめ」「桃薫(とうくん)」特に私のおすすめです。
あきひめは、柔らかく果汁が多くみずみずしいタイプの品種。酸味が殆どなく、上質な甘みと、とろけるような上品な滑らかさが特徴です。特に春先のあきひめの香り立ちは絶品なのでぜひ試してみてください。
4月を過ぎたいちごの注意点とこの時期だからこそのメリットも
4月を過ぎると、実はいちごの甘みに一気にバラつきが増えます。
特に最近は気温の上がり方が大きくなりましたよね。気温が上がった後や雨の日の後は水っぽく味気なくなることが増えます。
気温が高くなると、あっという間に熟してしまうので、どうしても甘みが充分ではないものが増えてしまうんです。
でもこの時期、とっても柔らかく水分が多いので、ジャムやシロップ、いちご水などにすると最高に美味しいんです。
酸味が殆どない季節なので香りがしっかりと生きたまま、とろっと上品な口どけのジャムが簡単に短時間でできる季節なんですよ~。
野菜屋としては、本当は教えたくない情報ですが(笑)痛みなどで割引になった完熟のいちごで作る、この季節のいちごジャムは本っ当に、美味しいです。
割引になったものがあれば、大量に購入することをおすすめします。
時間がなければ全部冷凍して、時間のある時にじっくりとジャムにするといいですね。
特に道の駅やマーケ―ットで購入できる露地栽培で作られたいちごは、比較的安価なことが多く、そのまま食べてもいいですがぜひ、ジャムにしてみてくださいね。
野菜屋が教える、旬のいちごの美味しい選び方
見た目でわかる甘いいちごの選び方
オーガニック野菜や果物を販売していたので、いちごの見分けにはちょっとうるさい私です(笑)
そんなに安いとは言えないいちご、せっかくなら美味しいものを食べたいですよね。
旬のいちごの美味しいものも見分け方は、ここをチェックするのがおすすめです。
まずは、鮮やかさ。正直いちごはちょっとわかりやすく「見た目で美味しそう」な色と鮮やかさを選ぶと、間違うことは殆どありません。
色つやがよく、ヘタの緑色が新鮮なもの、桃と同じで産毛があるものも品質・鮮度がいい証拠です。
品種によっても違うのですが、一般的に売られているものでは、ヘタがくりっと反り返っているのは超完熟のいちごです。
透明パックの底もしっかりとチェックしましょう。傷んでいたり潰れていたり、というのは上からだと見えないので、底から見るとよくわかります。
ただし、絶対に守って頂きたいのは、「売り物のいちご自体に絶対に触らない」「パックを思いっきり裏返さない」です。
いちごは本当に驚くほど傷むのがとっても早いです。いい品質のものほど、甘い品種のものほど、とってもデリケート。
触って傷みやすくなってしまうと、流通側・売り手側の都合で品種改良が進んで「硬くて崩れない美味しくないいちご」にすり替わっていってしまうんです。
そんな悲しい流れで、すでに美味しく無い品種が増えているのがきゅうりやトマト…。この先も美味しいいちごを食べるために、あくまで優しく取り扱ってくださいね。
しっかりと旬の甘いいちごは栄養価が高い!
旬のいちごを選ぶメリットもご紹介します。いちごに限らず、お野菜もそうなのですが、実は旬の時期とそうでない時期では栄養価が3~5倍も違うと言われています。
特にいちごは「ビタミンC」に「アントシアニン」がたっぷり。ビタミンCはお肌にもいいだけでなく、風邪予防に免疫力UPにも寒い時期には欠かせないですよね。
抗酸化作用の高いアントシアニンで「アンチエイジング」にも。いちごは本当に美容食です。
洗う時はヘタを取る前に洗うと、水溶性のビタミンCが流れ出ずに丸ごと摂取できます。
そのまま食べてもいいですが、ぜひ一個はスライスして紅茶に浮かべて「ストロベリーティー」にしてみるのもオススメですよ~。
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いちご狩りに最適な季節はいつ?
いちご狩りに行くなら、少し暖かくなった春休み頃~GWにかけてが一番おすすめです。春先のいちごは香り立ち、甘みもいいですが、柔らか食感なのが美味しい季節んです。
暖かくなると、どんどん成長して実がなるので、たくさん食べて大満足できるのもこの季節です。
実は私の失敗談なのですが、2月頃いちごが一番甘い旬の時期にいちご狩りに行って、失敗した点が2つあります。
ひとつは、せっかくのいちご狩りなのに「寒くてたくさん食べられない!」こと。もうひとつは、「熟していないいちごも多くあまり完熟がない!」ということでした。
2月って、一番寒い時期。いくらハウスとはいえ、せっかく食べ放題のいちご狩りに来たのに、この時期って身体が水分を欲していないですよね。
意外にも水分たっぷりのいちごは、あまりたくさん食べられないんです…。
特に、小さいお子さんだとすぐに満腹になってしまったり、身体を一気に冷やしてしまって体調を崩したり吐いてしまったり、車に酔いやすくなったり…とトラブルになるやすいのがこの2月です。
また、2月はまだまだゆっくりと完熟していく時期。異様に寒い年だったこともあり、他の女子グループがすでに食べつくした後で、完熟のいちごがあまり残っていない!なんてこともありました。たまたまかもしれないですけどね。
そんな私の失敗から、いちご狩りは暖かくなった3~5月の間に行くのが一番のおすすめです。せっかく行くなら、あま~い香りにつつまれながらたっぷりと味わってくださいね。
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まとめ
今回はいちごの旬の季節と、品種ごとのおすすめの季節、そして選び方、あでたっぷりといちごについてご紹介しました。
栄養も満点のいちご、ぜひ一番あま~い季節にたくさん召し上がってください。