徳島県鳴門市にある大麻比古(おおあさひこ)神社へ行ってきました。
「阿波の国の一の宮」として、昔から「おおあさはん」「おわさはん」などと呼ばれて親しまれている格式の高い神社で、御朱印もいただけますよ。
大麻比古神社へのアクセス方法や見どころをご紹介します。
大麻比古神社へのアクセスと駐車場
阿波國一之宮 大麻比古神社
〒779-0230 徳島県鳴門市大麻町板東広塚13
県道12号線沿いにいくつも看板が出ているので、近くにいくとすぐにわかります。一の鳥居からは参道が800メートルとかなり距離があるので、ドイツ館方面から行くのが拝殿まで近くておすすめですよ。
開門は6:00~17:00まで。駐車場は1000台分あり、無料で利用できます。
阿波の国の一の宮、大麻比古神社の歴史と見どころ
大麻比古神社は、阿波の国(徳島県)と淡路の国(淡路島)の産土神として昔からこの地に鎮座しています。「一の宮」というのは全国に100社ほどあり、ざっくりというと「その土地で一番格式の高い、歴史のある神社」です。
大麻比古神社の歴史
大麻比古神社の創建年は正確にはわかっていませんが、少なくとも1100年以上前にはすでに徳島県を代表する神社として延喜式に記載されていたといわれています。
延喜式(えんぎしき)というのは927年に作られた全国の神社一覧のことで、記載されている神社は「式内社(しきないしゃ)」と呼ばれて格式が高いです。
徳島県では大麻比古神社と忌部(いんべ)神社、矢倉比売(やくらひめ)神社が「阿波の国を代表する神社」として書かれています。
古くから徳島県では親しまれている神社なので、初詣には毎年25万人以上が訪れます。
大麻比古神社の御神木
境内にはとても大きな楠の御神木があります。幹の周りが8メートル、高さは22メートルもあり、大きさに圧倒されます。鳴門市の文化財に指定されていて、樹齢はなんと1000年以上といわれています。
自分でお祓いができる⁉
神社は好きでよく行くんですが、このスタイルは初めて見ました。拝殿でお参りをするとき、セルフでお祓いができます!
神社でご祈祷をお願いすると、神主さんが持っている「これ」。
ご自由にお使いください的に置いてありました。お作法が書かれていたので、初心者でも安心。
ちなみに、折りたたまれた紙がいっぱいついたこの棒は大麻(おおぬさ)、ヒラヒラした紙は紙垂(しで)といいます。
大麻比古神社の御朱印は?
拝殿の近くに社務所があり、そこでいただけます。初穂料は300円。御朱印帳をお渡しして、5分ほど待ちました。
また、大麻比古神社にはオリジナルの御朱印帳もありますよ。
ドイツ兵が作った、友好の橋
大麻比古神社の近くには、第一次世界大戦で捕虜となったドイツ兵が収容されていた「板東俘虜収容所(ばんどうふりょしゅうようじょ)」があります。
収容所内でドイツ語の新聞を発行したり、ボーリング大会を開催したりと比較的自由に過ごすことができたドイツ兵たちは、板東の人々と交流がありました。
大麻比古神社の境内には、ドイツ兵たちが当時の最新の技術で作った橋がふたつあります。第一次世界大戦の終戦後、捕虜から自由の身になり、ドイツへの帰国を前に板東の人々への友好の印として、恩返しとして作られたものです。
めがね橋
日本風の庭園の中にアーチ型をした小さなかわいらしい石の橋があり、これが「めがね橋」です。この池もドイツ兵たちが掘ったものだそうですよ。
めがね橋は、実際に歩いて渡ることができます。
ドイツ橋
めがね橋よりも大きな橋が「ドイツ橋」。こちらは保存のため渡ることはできませんが、隣にある通路から全景を見ることができます。
ドイツ橋からは、さらに山頂へと続く石段があり、ここから大麻山(おおあさやま)へ登ることができます。標高538メートルの山頂には、大麻比古神社の奥宮である「峯神社」が祀(まつ)られています。
早い人でも、山頂まで一時間ほどかかるハードな道のりです。
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まとめ
徳島県を代表する大麻比古神社は広い境内に見どころがいっぱいで、とくに御神木は一見の価値ありです。一の宮としての長い歴史だけでなく、近代のドイツ人捕虜と板東の人々の友好の証も見られますよ。
鳴門市を訪れたときには、ぜひ参拝してくださいね。