七五三は毎年11月15日に三歳・五歳・七歳のお子さんの成長を感謝し、神社やお寺にお参りするという日本の年中行事です。
親戚や親しい人たちの間で交わされるお祝いや、その行事は、一般的に簡素化する傾向もありますが、一部の地域ではホテルなどを貸し切って結婚式並みの祝宴をおこなうところまであります。
ご自分にはまだお子さんがいらっしゃらなくて、でも甥っ子や姪っ子の七五三には何かお祝いをしてあげたい。
でも慣れていないからどうしたらいいかわからない…。
そんな方も多いと思います。
ここでは標準的なケースを想定して、七五三の『お祝い』を考えてみましょう。
七五三のお祝いを贈りあう範囲はどの程度?
日本では、出産・入園・入学・合格・成人式・結婚などに関して、親戚や親しい間柄で相互にお祝いを贈り、また、その返礼の『内祝い』という習慣があります。
それぞれ、前提としてお祝いをすべき関係性(親しさ)があり、その適度な距離感を認識してお付き合いをしないと、やり過ぎてしまって相手を困惑させたり、逆に“義理”を欠いて失礼な対応になってしまったり、という難しさがあります。
七五三のお子さんが身近にいた場合、お祝いすべき立場と言うのは、だいたい三親等以内(子供さんからすると親、祖父母、曾祖父母、伯父伯母、叔父叔母)というところです。
よって、自分や配偶者の甥っ子・姪っ子の七五三には何かしらの形でお祝いを送るべき、ということになります。
しかし、そこに至る付き合いの深さや、七五三を迎えるお子さんの親である“兄弟姉妹”との関係性なども、お祝いのレベルに関わってきますので、判断が難しいなぁと感じたら、祖父母(自分の両親)や周囲の年長者に相談することも大切です。
地域独特の風習などが無いか、ということも調べておくとこれから先の参考にもなるでしょう。
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甥や姪に渡す七五三のお祝いの相場は?
一般的な七五三のお祝いの額と言うのは、五千円から一万円程度が適切であると考えられています。
一家庭のなかで、同時に複数のお子さんが七五三を迎える場合には、合計で1万円程度にお祝い菓子などを添えて贈る、というやり方もあります。
ここにお互の“親しさ”や地域性の習慣の情報が必要になってきます。
七五三のお子さんの現住所や、その親である兄弟・姉妹のそれぞれの配偶者の出身地などを調べて、その“常識”を考慮することが大切です。
冠婚葬祭が派手な地域はその相場も跳ね上がりますので、心配な場合には、祖父母である自身の両親や、お子さんの両親である兄弟姉妹に尋ねてみても良いかもしれません。
また、兄弟姉妹の間であれば、そういったお祝いは『お互いさま』として相殺してしまう、というパターンもあります。
現金?それともプレゼント?
現金のお祝いの場合には、お返し(内祝い)をどうするか、という問題も出てきます。
一万円のお祝いには、1/3から半額の内祝い(モノや商品券など)を返すことがあります。
しかし、その親側の負担や手間を視野に入れて、お祝いの金額を五千円にして『お返しは無しで!』という合意を取るというやり方もあります。
私は自分が長女の三人姉妹で、甥っ子や姪っ子の七五三には、『内祝い不要』と宣言して一万円を贈りました。その際ののし袋にはキャラクターものや、開くと手ぬぐいになるような布製の凝ったものを使ったりしました。
また、妹たちが未婚時代に行った私の息子たちの七五三の時には、実妹二人でお祝いに一万円、加えて、息子たちが好きな特撮作品のDVDを貰った、ということもありました。あらかじめ、『子供たちが喜ぶのはどんなもの?』と直接相談されて、欲しそうなものをピックアップしたなかから選んでくれました。
こうしたプレゼントを贈る場合には相手の趣味が解っていなければ危険でしょう。
服などはサイズがシビアだったり、好みに合わなかったり、というリスクが高いです。
せっかく一生懸命選んでも使ってもらえなかったり、喜んでもらえないというのはもったいない話です。
また、兄弟姉妹の配偶者がそうした経済的な事情に絡んでくる場合には、より慎重に考える必要もあります。
これから先のお互いの関係性にも少なからず影響してくる事象なので、お祝いの仕方が心配な場合には両親や兄弟姉妹と相談して決定しましょう。
まとめ
『お祝い』は儀礼的なものではありますが、七五三の場合には、そのお子さんの成長を喜んでいるよ、という気持ちをお伝えする手段です。
方法や、その金額に不安がある場合には、年長の方やお子さんの親御さんによく相談して、その時点で最適な相場、そして方法を考えて、お互いがハッピーになるよう配慮しましょう。
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