秋の訪れを感じる気温になってきましたね。
最低気温が20℃ほどになると咲き始めるのが「彼岸花(ヒガンバナ)」。「曼珠沙華」とも言いますね。土手や田んぼのあぜ道なんかにひっそりと咲いていて、毒があるといわれることから不吉で不気味なイメージかもしれません。
徳島県の彼岸花の名所、勝浦町の「星谷(ほしたに)の彼岸花」を見てきたので、アクセス方法や見どころをご紹介しますね。
「星谷の彼岸花」へのアクセスと駐車場
〒771-4304
徳島県勝浦郡勝浦町星谷
勝浦町は、徳島市の中心部から車で40分ほどの山あいにある町です。
彼岸花が見られる星谷運動公園は、道の駅「ひなの里かつうら」から車で5分ほどのところにあります。こんな感じの、なかなかスリリングな橋を渡ると目的地です。
このあたりは鮎釣りに来る人以外はほとんど車で来る人がいないので、駐車場は停め放題でした。
芝生の広場以外にはトイレなどの施設は何もないので、道の駅「ひなの里かつうら」へ寄ってから行くのがおすすめです。
「星谷の彼岸花」は、土手いっぱいの群生地!
星谷運動公園北側の土手沿いに、うわさの彼岸花の花畑が広がっています。幅5メートル、長さ50メートルほどにわたって、土手を埋めつくす彼岸花は圧巻!
赤いじゅうたんみたい。稲刈りが終わった田んぼの黄色と彼岸花の赤は、秋を感じるコントラストですよね。
彼岸花は他の花と違い、花が咲いているときには葉っぱがありません。スッと伸びた緑色の長い茎に、特徴的な赤い花を咲かせます。
星谷の彼岸花は、ここ20年ほどでここまで広がったそうです。今まで、彼岸花といえばちょろっと咲いているのしか見たことがなかったので、ちょっと感動でした。
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それほど混雑はしていません
ここは写真愛好家の知る人ぞ知る穴場スポットですが、地元紙などでは地味に毎年紹介されているので、見物に来ている人もちらほらいました。中には県外ナンバーの車もあり、有名になりつつあるのかも⁉
のんびりとした里山の風景
彼岸花の群生地と反対側には、勝浦川が流れています。流れがけっこう早い川ですが、腰まで入って釣りをしている人が何人もいました。
山の緑と空の青、古きよき日本の田舎の風景が広がっています。彼岸花だけでなく、ここ星谷では里山の景色も楽しめますよ。
彼岸花の見ごろはいつ?
彼岸花の見ごろは、一般的には9月下旬から10月の始め頃まで。早ければ9月中旬から咲き始めます。
彼岸花は開花してから1週間くらいで色あせて枯れてしまうので、見ごろが短いんですよね。勝浦町のホームページでは、観光情報として「星谷の彼岸花」の開花情報が公開されていますよ。
今年2018年は9月20日に開花情報が載っていましたが、私が見に行った22日にはすでにやや色あせた花もありました。でも、まだまだつぼみもあったのでもう少し楽しめそうですよ。
彼岸花は雨のあとに一斉に開花するという性質があるので、9月中旬から下旬で雨が降ったあとが一番の見ごろかもしれませんね。
彼岸花は毒があるって本当?
彼岸花は球根に毒があるといわれていますが、実は球根だけでなくて花や茎にも毒があります。
球根の部分に一番毒が多く含まれているとか。食べない限り影響はないですが、きれいでもあまり触らないほうがいいかもしれませんね。
彼岸花は毒でネズミやモグラを寄せつけないので、土葬だった昔は墓場に植えられることが多くて「地獄花」や「死人花」といった不吉な別名があります。一方で、「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」という別名もあり、仏教では極楽浄土に咲くというめでたい花でもあります。
方言を含めると、彼岸花には1000以上の別名があるそうですよ。なんだかんだいって、日本では昔から紅葉に先がけて秋を感じる風物詩的な花ですよね。
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まとめ
群生を見ると、彼岸花が「極楽浄土に咲く花」というのもなんだか納得できるほど、この世のものとは思えないくらいにきれいでしたよ。
彼岸の中日、9月23日頃が一番の見ごろかと思いますが、地域によってはまだまだこれからというところもあるかもしれませんね。全国に彼岸花の名所はあるので、お近くのスポットへ行ってみてはいかがでしょうか。きっと、彼岸花のイメージが変わりますよ。