広いお庭やベランダがあるとやってみたくなるのがガーデニング。ホームセンターでも色とりどりのたくさんの花の苗が店頭に並んでいるし、よそのお宅のきれいな花壇を見ると憧れや興味をもちますよね。
ガーデニング初心者さんはやってみたくても「花を育てたことがないし、自分にできるかな…」って不安になりがちですが、育てやすいお花は実はたくさんありますよ。
ガーデニング初心者の人でも育てやすい花の条件とは一体何なのか?
ガーデニング初心者さんが心配なのが、すぐに花を枯らしてしまうことではないでしょうか。
花も生きているのでいつかは枯れるものですが、植えてから水やりやお手入れを欠かさないのにどんどん弱っていく姿は見ていて悲しくなりますよね。
でも、一見枯れたように見えても、根が生きていればまた新しく芽が出て花を咲かせてくれますよ。
ガーデニング初心者さんは、そんな感じの生命力がとても強い、放っておいてもぐんぐん育つような花を選びましょう。
多年草はとにかく丈夫!
多年草はとくに手入れをしなくても、植えっぱなしでも毎年咲く花が多いです。こぼれ種で勝手に増えていくほどの生命力があります。
花には「一年草」と「多年草」の2種類があり、一年草はその名のとおり花の時期が終わるとそのまま枯れてしまいますが、多年草は次の年にもまた花が咲き、何年か続けて楽しめます。
何年も成長を続けるため、一年草よりも多年草のほうが一般的に丈夫にできています。なので、初心者さんは多年草からはじめてみては?
どれが一年草でどれが多年草なのかがわからなくても大丈夫です。ほとんどの花の苗には花の名前や育て方を書いたタグがついているので、購入するときにチェックしてみましょう。
球根は植えっぱなしOKのものもある
球根の花といえば、チューリップやアネモネなど、春にかわいいお花を咲かせるものが多いですよね。
一般的に球根は花が終わったら土から掘り上げて乾燥させ、また秋に植えるという作業が必要ですが、球根のお花の中には植えっぱなしでOKなものもありますよ。
ガーデニング初心者の人が育てやすい花ベスト5!
では、具体的にどんなお花がガーデニング初心者さんにおすすめなのかを挙げていきます。
“初心者向けで育てやすい”といわれる花はいろいろありますが、中には実際に育ててみると意外と難しくて、すぐに枯らしてしまうものもあります。
そこで、ガーデニング歴10年以上なのに花を育てるのが下手な私が「これは丈夫で育てやすい!」と思ったものを厳選してご紹介します。
マーガレット
キク科のマーガレットは多年草で、秋から春にかけて咲く花です。長い期間お花を楽しめて、白のほかにもピンクや赤などいろんな色があります。
マーガレットだけでなく、キク科の花は基本的に丈夫なので初心者さんでも育てやすいと思います。菊の品評会で見るような立派な大輪の花を咲かせようと思うとかなり難しいですが、「それなりに花が咲けばいいや」くらいに思えば、たまに肥料をやる程度でも十分育ってくれますよ。
パンジー・ビオラ
冬から春にかけて咲くパンジーやビオラは一年草ですが、初心者さんでも育てやすい花です。
彩が少ない冬の花壇には欠かせないとてもかわいい花ですが、意外と丈夫でほとんどお手入れをしなくても次々に花を咲かせてくれますよ。
いたんだ葉っぱや咲き終わった花を摘み取って、「つぼみがつかなくなったな」と思うときに肥料をやればまた次々と花をつけるようになります。
パンジーやビオラにはいろんな色があり、ゴージャスな八重咲の品種もあって選ぶのもワクワクできておすすめです。
ポーチュラカ
ポーチュラカは暑い夏にも負けないとても丈夫なお花で、一年草です。小さなかわいらしい花で、色はピンクや黄色、オレンジなどがあり、どれも夏に映える鮮やかな色をしています。
ポーチュラカは「爪切り草」ともいわれ、茎を爪でぷちっと切り取って土に差すだけで根が出て育つくらい丈夫です。どんなに猛暑でも負けずにグイグイとツルを伸ばして成長し、多肉質な葉っぱで水分もたくわえているので多少水やりを忘れても平気です。むしろ枯らすのが難しいほど。
夏の強い日差しと高温はどんな植物でも苦手で、夏はお花を枯らしてしまう危険性が高いですがポーチュラカだけは毎年生き残ります。
スイセン
球根ならスイセンがおすすめ。冬から春にかけて咲くお花で、植えっぱなしでも毎年咲きます。
冬の寒い時期でも耐えられる丈夫さがあり、とくにお手入れしなくても勝手に増えるほど生命力も強いです。多少の霜や雪なら平気なので、とくに対策も必要ありません。
摘み取ってからも花が長持ちするので、切り花としてもとても優秀。香りもいいので室内でも楽しめますよ。
ムスカリ
スイセンと同じく球根のお花、ムスカリも丈夫で育てやすいです。冬から春にかけて咲き、公園などの花壇ではチューリップと寄せ植えされているのをよく見かけます。
ムスカリは一度植えると勝手に増えていくので、植えっぱなしで毎年楽しめます。色もよく見かける紫以外にも白やピンク、黄色などいろんな色があります。
プランターの場合は本来は植え替えをしたほうがいいと思いますが、植え替えをせずに葉っぱが伸びてきた頃からたまに液体肥料をやる程度のお手入れでも毎年花が咲いています。
まとめ
ガーデニング初心者さんの花選びのコツは、まずは丈夫で生命力が強い品種を選ぶこと。園芸のプロでも花を枯らしてしまうことはあるので、失敗をおそれずにまずは挑戦してみてください。自分で育てた花が咲くとけっこう感動しますよ。