料理・食べ物

夏が旬の野菜と果物は?野菜ソムリエが教える旬の野菜と美味しい食べ方!

この記事は約9分で読めます。
※当ブログでは、記事内に広告が含まれています。

今、スーパーに行っても八百屋に行っても、色んなお野菜が年中並んでいますよね。きゅうりやトマトが当たり前のように真冬に変えたり、年中かぼちゃが並んでいたり。

でも、お野菜って本来、最も美味しい時期の「旬」があるもの。

実は「旬のお野菜」って旬でない時期と比べると3~5倍も栄養価が高いとも言われています。

また、旬のお野菜にはちゃ~んと季節に合わせた役割があり、体調を季節に合わせて整えてくれるものです。旬のものを食べることが一番の「養生食」だとも言われます。

そのため、最近ではようやく「健康のために」お野菜を「旬」の時期に食べようと注目されてきました。

特にオーガニック野菜は、自然の季節に合わせた旬のものばかり並ぶことが多く、ファーマーズマーケットも色んな地域で盛り上ってきました。

でも、「せっかくだから一番美味しい旬を食べたい」のにスーパーに行っても旬がよくわからなくて「いったい夏野菜・果物っていつが旬?」「どのお野菜が夏野菜?」と困っていませんか?

かと言って、誰も教えてくれないんですよね…。

実は私自身、そんな旬のお野菜の美味しさと栄養価にすっかり魅せられたひとり(笑)野菜ソムリエの資格を取り、オーガニックについて勉強し、キャリアを積んだ企業をきっぱりと辞めてオーガニック野菜の専門店に飛び込んで働いていました。

実際に、私が勤めていたオーガニック店でも「旬がわからなくて」「今、何のお野菜を食べたらいい?」という相談が一番多くあったんです。

そこで今回は、そんなオーガニック野菜の販売をしていた私の経験から、夏が旬の野菜と果物をたっぷりとご紹介します。

季節に合わせた食べ方もご紹介するので、ぜひ試してみてくださいね。

スポンサーリンク

夏が旬のお野菜と果物はなに?

「旬」というのは、一番美味しくなる季節、最盛期、そして一番栄養価が高い時期のことをいいます。

その気温の時に、一番美味しく栄養価が高く育ったお野菜や果物というのは、身体をその季節に合わせてくれる作用も持ち合わせています。

例えば、夏のイメージが強い夏野菜の代表格であるきゅうりやナス。食べたら身体のほてりを取ってくれる、と聞いたことはありませんか?

夏の暑い時期に採れるお野菜は、基本的に高温多湿の日本の真夏の身体を冷やしてくれるものなんです。

だから逆に、真冬にこうした夏に旬を迎えるきゅうりやナスを食べていると、身体はどんどん冷えてしまって冷え性になるので注意してくださいね。

初夏に美味しい時期を迎えるお野菜

初夏に美味しい時期を迎えるお野菜

実は、夏といっても、夏の始まりである初夏から晩夏まで旬のお野菜や果物は様々です。まずは初夏から美味しくなるお野菜からご紹介します。

豆類・アスパラガス

初夏、地域によりますが一般的に5月~梅雨明け頃までのおすすめの旬のお野菜は、豆類とアスパラガスです。

さやいんげんや、スナップえんどう、そら豆、えんどう豆などの鞘が緑色の豆類です。

特に年中出ているイメージがありますよね。でも、お野菜なのでちゃ~んと旬があるんです。それが、初夏。

出始めのえんどう豆類は、ほんの数分、色が鮮やかになるまでさっと茹でるだけでも甘~く、いい香りが立ちます。豆ごはんにする「エンドウ豆」や「グリーンピース」もこの時期です。

この初夏に特に食べたいのが「そら豆」。そら豆は、皮ごとホイルに包んでトースターかグリルで、皮が真っ黒になるまで焼きます。

皮の中でしっとりと蒸し焼きになったそら豆のうま味と甘みは最高ですよ。

そら豆の中の豆だけを塩ゆでする時は、鞘を「雑巾絞り」でねじると簡単にポロっと中身を出すことができるので試してみてくださいね。

とうもろこし

豆類が最盛期を迎えた後、もう少し季節が進んだ夏の始まりに登場するのが、とうもろこしです。

実はとうもろこし、なんとなく真夏の暑~い時期のイメージがありますが、真夏よりも少し早くに旬を迎えることが殆どです。

だから、ちょっと夏でも涼しい北海道のとうもろこしが、真夏に出てきて美味しいんですね。

野菜屋では、とうもろこしは始まればいよいよ「夏」!というイメージを持つほど、夏の始まりが旬のお野菜です。

そのまま茹でたり蒸したり、実を入れて炊き上げる「とうもろこしごはん」も人気です。

真夏に美味しい旬のお野菜たち

枝豆・きゅうり・ピーマン・ししとう・ナス・オクラ・ゴーヤ

真夏の気温が高い時期に最盛期の旬を迎えるお野菜たちは、「果実野菜」です。

ナスやきゅうり、ピーマンにししとうといった、果実のようにぶら下がってなるお野菜たちが夏に旬を迎えます。

ピーマンも年中出回っていますが、旬は夏。夏の出始めのピーマンはししとうと同じように種ごと食べられるのをご存じですか?

季節外れの、真冬の苦いピーマンと違って、真夏の旬のピーマンは香りがとてもフレッシュで爽やか。

ピーマンの種って硬かったり毒があるんでしょう?と言われがちですが、実は毒なんかありません。

ししとうのようにグリルで「ピーマンの丸焼き」にしてお醤油とかつおぶしでぜひ食べてみてください。ジューシーでピーマン本来の甘みもたっぷり、栄養も丸ごと取れちゃうんです。

果実野菜と書きましたが、実は「トマト」は最近では夏ではなく「春野菜」という説が有力となってきています。

トマトって元々はアンデス地方が原産国。そのため本来は日本の蒸し暑い真夏は気候が合わず、涼しいところで育つものなんです。

そのため最もトマトの「旨み」がジューシーで美味しいのは、日本でいう「春」なんです。また、北海道では「秋」の気温がトマトに最適なため、秋がの旬です。

秋の北海道のトマトは本当に一番甘くて旨くてジューシーなので、見つけたら試してみてくださいね。

にんにく・空心菜・モロヘイヤ・ツルムラサキ・金時草・かぼちゃ

真夏に旬を迎えるお野菜には、こんな子たちもいます。それが、ちょっと「ねばねば系の葉物野菜」です。

ほうれん草や小松菜って今では年中出ていますが、冬野菜なので、本来は夏は旬ではありません。

この、空心菜・モロヘイヤ・ツルムラサキ・金時草などって、あまり馴染みがないです。

金時草は昔から地域によって食べられてきましたが「不老長寿の葉」とも呼ばれるほど、抗ガン作用も持つ高い栄養価のお野菜です。

夏のほうれん草は、旬ではないこの真夏、旬の真冬よりもおよそ1/5も栄養価が低いと言われています。

だから、夏に価格も高くなりやすく、栄養価まで低い真夏にほうれん草を食べるのって、ちょっともったいないと思いませんか?

そこで代わりに出番なのが、夏に旬を迎えるこの葉物野菜たちなんです。

実はこの夏の葉物野菜たち、旬のほうれん草よりも鉄分やカリウムが多く、栄養価ははるかに高いんです。

空心菜は、さっと炒めてにんにくを効かせた甘辛の味がよく合います。タイ料理によく使うお野菜ですが、焼き肉のタレや韓国ソースも相性がいいですよ。

モロヘイヤやツルムラサキ、金時草は、さっと下茹で湯通しして、おひたしに炒めても美味しいです。

包丁でたたいたり細かく切ると粘りが出るお野菜です。なので、オクラと同じく夏の疲れた胃腸にも優しいんですよ。

夏に旬を迎える果物たち

桃・すもも・ブルーベリー・パイナップル・スイカ・マンゴー・イチジク

夏に旬を迎える果物は、初夏の桃から始まります。桃は、梅と同じ仲間なので、5月~6月の青梅・完熟梅が終わると入れ代わって始まる頃だと覚えておくといいですね。

実は何気なく売られている桃ですが、採れる地域や品種の旬は様々。

大体、ひとつの品種は10日~2週間で旬が終わってしまうので、来週同じものを買いに行ったら、同じ品種はもうなかった、という一期一会なこともよくあるんです。

最近では、人気が高くなったことで生のブルーベリーも出回るようになりました。

このブルーベリーも、夏に旬を迎える果物です。7月~8月頭頃が旬と短めなので、見かけたらラッキーとぜひ手に取ってください。

国産、沖縄のパイナップルもやっぱりイメージ通り夏が旬です。採れる地域と品種によっては春から出回り、8月の頭頃で終わってしまいます。

春先のパイナップルはすっきりと爽やかな酸っぱめが多く、真夏にかけて甘~い品種にかわっていきますよ。

イチジクやブドウが出てきたら、夏はもう終盤です。一番の暑さが通り過ぎた頃に出てくるので、お盆の前後あたりから殆ど秋に近い頃に出始めますね。

合わせて読みたい

ベランダ菜園初心者さんに超おすすめ!ミニトマト栽培の手順とポイント。
ゴールデンウィークを過ぎると暑さも感じるようになりましたね。園芸店にはいろんな植物の苗が並ぶようになり、もちろん野菜の苗も豊富にそろってくる時期です。 私はこの時期が大好きで、毎年この時期になると夏野菜の栽培をウキウキと始めます。夏野菜とい...
スポンサーリンク

夏が旬のお野菜の簡単で美味しい食べ方とは?

キーワードは「夏バテ予防」「熱中症対策」

少しご紹介しましたが、夏に旬を迎えるお野菜は「カリウム」や「ビタミンC」が豊富です。そしてこの時期に一番注意したいのは「夏バテ」と「熱中症」です。

最近では40℃にもなる猛暑日が毎年のように襲う真夏。

死亡事故にも繋がる熱中症対策は普段の生活から欠かせません。だからこそ、きちんと夏の身体を整えてくれる夏野菜を旬の時に食べることはとても大切になります。

また、熱中症対策には、塩分は欠かせません。身体の余分な熱を取ってクールダウンしてくれる夏野菜に、きちんと塩分を加えることは、とても大切なことなんです。

昔ながらの食べ方が熱中症対策に最適。

昔ながらの夏野菜の食べ方って、お味噌や梅干しといった塩気の効いた発酵食品を使っているイメージありませんか?

ちゃ~んと、塩分を効かせることで夏の暑さへの対策を自然としてきたんですね。

たとえば、きゅうりと梅干しは夏バテ・熱中症対策に最強コンビです。むくみも取ってくれるきゅうりは、叩いた梅干しと和えて一品加えてくださいね。

輪切りにして焼いただけのナスに、お砂糖とお味噌をまぜてのせれば、箸が止まらないおかずに。オクラはごまや鰹節と一緒にポン酢で食べればさっぱりと美味しいですよね。

夏野菜には、こうしたシンプルな調味料をそのままかけたり和えたり、が一番よく合います。

夏の暑い時期に調理するって本当に大変なので、こうして昔ながらの発酵調味料をのせるだけ、かけるだけ、ぱぱっと一品を作ってくださいね。

塩こうじを取り入れて美肌効果!

塩こうじ

夏に旬を迎えるお野菜にこそ、おすすめしたいのが「塩こうじ」です。

ちょっと前に大ブームになりましたが、まだいまいち使い方がわからなかったり、冷蔵庫に残っていたりしませんか?

実は、塩こうじは、こうじの酵素を摂れるだけでなく、塩分と栄養価の高さから「熱中症」や「夏バテ」の予防にピッタリなんです。

さっと茹でたオクラに和えてそのまま一品に、とうもろこしや夏野菜をたっぷりと入れて冷やしたスープの味付けにもお塩代わりに最適です。

きゅうりやトマト、薄切りにしたナスをひと晩「塩こうじの浅漬け」にすると、むくみも解消してくれる一品に早変わりです。

とにかく、火を使いたくない暑~い真夏、ホイルに鮭とピーマンやパプリカを入れて、塩こうじをのせて包んで「ホイル焼き」にしてまえば、塩こうじの旨味が効いた美味しいおかず。

なのに、火を使わずに、片付けも楽という主婦の味方です。

夏野菜と塩こうじの塩気は、夏野菜の美味しさも最高に引き出し万能です。ぜひ、試してみてください。

こちらもオススメ♪

ぬか漬けに向く野菜と漬け方の注意点。無難なものから珍しいものまで。
ぬか漬けって美味しいですよねぇ~。私も大好きでお家で色んな野菜を漬けています。スーパーで売っている物を買うよりもお得だし好きなだけ食べられます。でも、ぬか漬けって家で漬けるのは大変そうって思っていませんか?また、どんな野菜を漬けたらいいのかわからないなんて人も。そこで、今回はぬか漬けに向いているお野菜と漬け方について紹介します。

まとめ

今回は、夏に旬を迎えるお野菜と果物についてご紹介しました。

旬の時期のお野菜や果物には、栄養成分では表現しきれない、季節に合った効能、先人の知恵が詰まっています。ぜひ、美味しく食べて、旬をたっぷりと味わってくださいね。

 

タイトルとURLをコピーしました